<内田雄馬×日笠陽子×小市眞琴>アニメ「シャンフロ」インタビュー ウェザエモンとの激闘の裏側 熱量、絆、気合!
日笠さん 私は、収録の初期の頃は、何かを企んでいるとか、なんなら殺意が漏れているみたいなキャラ作りをしていったんです。ちょっと少年のような、悪巧み感というか、イタズラっぽさを入れようと思っていたんです。でも、音響監督の藤田(亜紀子)さんから「逆にもっと女性的にしたい」と言われて、最初は藤田さんと私が思うペンシルゴン像がちょっとだけずれていて、そこを擦り合わせるために結構話しました。
--具体的には、どのようなアプローチを?
日笠さん 少し語尾に息を持たせるとか、少し柔らかいニュアンス、音を使ってみたり、まず技術的なところから入ってみて、そこから感情を追っていくみたいなキャラ作りをしていきました。だから、自分の中では第一印象からかなり変わったキャラクターです。最初は、原作の戦っているイメージが強くて、そっちに引っ張られすぎていたんだと思います。そういう意味では、戦っているシーンでは、「もっと女性的に」というディレクションはあまりなかったんです。だから、オンとオフのバランス感を考えて、ペンシルゴンというキャラをアニメーションに落とし込んでいったという感じです。
--ペンシルゴンは、悪女のような一面もあれば、ゲームのキャラクターである遠き日のセツナに共感するロマンチストな面もあり、ギャップがあるキャラクターのように感じます。
日笠さん 特にセツナの下りはそうですね。さっき雄馬くんが言ったように、ペンシルゴンは自分の快楽に忠実なんですけど、自分の中でひっかかる何かがあった時に、本心が出てくるのかなと思います。ロマンチストな一面をサンラクやカッツォにイジられるシーンがありましたが、私もイジられるほうが気が楽でした。なんだか気恥ずかしいから。
内田さん ペンシルゴンに対して、最初はもっとミステリアスな雰囲気を感じていたんですけど、「楽しい」ということに関してはしっかり表情を出す人なんだなとアニメを見ていてすごく思ったんです。だから、可愛く見えてきたというか。ペンシルゴンの人間味みたいなものが、アニメでより感じられました。