“オシャレ”ではなく機能性を重視した方が違和感はない？

　では練習場で生徒に指導するだけでなく、ラウンドレッスンなどでコースに出る機会も多いレッスンプロはどのように考えているのでしょうか。三浦辰施氏は以下のように話します。 「オシャレの一環としてゴルフウエアを普段から着ている人もいるので、『どうなの？』と聞かれたら決してダメとは思いません」 「とはいえ、個人的には普段着とゴルフウエアは分けて考えることが多いです。というのも、私はゴルフウエアを“衣装のひとつ”ととらえているところがあり、通常の洋服と区別することで、ラウンドに対して少し非日常感や特別感が加わるのではと思っているのです」 「ゴルフウエアには高額なものも多いため、使用頻度が高くなると傷みやすくなり、買い替えで出費がかさむのも懸念点として挙げられますね」 「もしも普段から着たいのであれば、ストレッチ素材のシャツや薄手でも保温性に長けている冬用ウエアのようなものは、機能性があっていいと思います」 「『動きやすさ』はゴルフだけでなく日常でも重要になってくるので、家族で出かける時に着るも良し、ランニングやウォーキングなどの運動で着るも良しです」 　また、ゴルフウエアといえば“ポロシャツ”を連想しがちですが、ラウンド時はスイング中に裾が邪魔にならないよう、シャツをインする着こなしが一般的。シャツインをドレスコードとして定めているゴルフ場も少なくありません。 　ところが、最近では女性向けを中心に裾が短かったり、裾が絞られていてシャツインでなくても違和感がないようなデザインになっているものも増えています。 　ポロシャツ自体、着こなしに決まりはありませんが、シャツインだとおじさんっぽい印象を持たれやすいことから、私服ではアウトにしている人もいるでしょう。昨今はゴルフメーカーが出したメンズのポロシャツでも、シャツインしなくても自然なデザインで、普段使いできるものが増えているようです。 　ゴルフウエアを普段も着たいかどうかは完全に個人の自由ですから、OKかNGかきっぱり決められる問題ではありません。最低限のTPOをわきまえて、好きに選択して問題ないでしょう。