〝巨人最後の200勝投手〟工藤公康氏、田中将大にエール「まだまだできるよ」 「王手をかける前に何度も足踏み」 名球会イベント
巨人で最後に200勝を達成した投手の工藤公康氏(61)が22日、楽天から自由契約となって巨人入りが決定的な田中将大投手(36)にエールを送った。 【写真】小学校の卒業アルバム写真に写る田中将大と坂本勇人 ベルーナドームで行われた名球会のイベントで、工藤氏は地元軟式野球チームとのエキシビションマッチに先発登板。気温7度の寒さにも現役さながらの制球力で3回1失点の好投で、「やっぱり日頃の体の手入れが大事」と相好を崩した。 工藤氏は西武で113勝、ダイエー(現ソフトバンク)で49勝を挙げ、名球会入りまで残り38勝として巨人入り。移籍5年目の2004年8月17日のヤクルト戦(東京ドーム)で、プロ初本塁打となる勝ち越し2ランを自ら放ち、2失点完投で大台に到達した。 当時を「王手をかける前に何度も足踏みがあって、199勝からもまた足踏みでしたから、『ここで決まんなかったら今シーズンは無理じゃないか』と追い詰められていた」と振り返りつつ、日米通算197勝で足踏み中の田中将にエール。 「マー君には頑張ってほしい。200は特別な数字。巨人で決めるというのもね。まだ36歳でしょ。僕が200勝にたどり着いたのは41歳。47歳までやったおじさんがいるんだから、まだまだできるよ」。自身以来となる巨人での200勝達成と、名球会への仲間入りを心待ちにしている。 (片岡将)