日銀・黒田総裁会見6月16日(全文4)財政ファイナンスではない
CP・社債買い入れ枠を減らすのは可能か
日経QUICKニュース:2つ目の質問をさせていただきます。CPと社債の買い入れについてなんですけども、じゃあそのステートメントの中でもこれに関しては21年の3月末までという方針を今回も前回に引き続き決められているかとは思うのですが、先ほど総裁の発言でも企業の資金繰り支援というのは比較的長期にわたって行っていく必要があるということもあったかと思いますが、このCP・社債の買い入れについては現状でも2021年の3月末までで買い入れの枠の7.5兆をそれぞれ増やすという部分についてはなくしていくことが可能だというふうにご覧になっているということなんでしょうか。 また実際になくす段階では、かなり大きな額が、枠が減るということになると思うんですけれども、段階的に減らすというような方向で出口を考えていらっしゃるのか、それとも一気にこれはなくしてしまうというふうな考えなのか、その辺のお考えをお聞かせください。 黒田:これは当面、来年の3月までやると。以前は今年の9月までって言ってたんですけども、それを来年の3月までっていうふうに延ばしたわけですけども、状況に応じて来年の3月までっていうのもまた延ばすこともできますし、あくまでもCP・社債の市場のニーズと、それによっていわゆるプレミアムが大きく上昇したりしないように安定させるっていうことに尽きると思いますので、そこはもうご承知のように今のところCP・社債は非常に大幅に増加したあと、今もかなり高水準で発行は続いていますので、やはりその金利が今のような低位で安定していくっていうことは必要だと思いますので、それは必要あればいくらでも延ばせるし、今後の大企業の資金繰りの状況いかんということになると思います。 男性:ほかにご質問がなければ、こちらからのご質問は以上とさせていただこうかと思いますが、よろしいでしょうか。 黒田:どうも。 男性:こちらからの質問は以上です。 司会:それでは幹事社さん、お願いします。 時事通信:時間もだいぶたってますけれども、この辺で総裁記者会見を終了しようと思うのですけれども、いかがでしょうか。それでは総裁の記者会見を終了いたします。ありがとうございました。 黒田:どうも。 (完)【書き起こし】日銀・黒田総裁会見6月16日