明日代表戦…背番号「10」南野拓実は”最強”リバプールの[4-2-3-1]で何を得たのか?
同じ試合会場で行われる13日のコートジボワール代表戦を含めて、今回の10月シリーズに臨む23人の選手の背番号が6日に日本サッカー協会(JFA)から発表された。森保ジャパンが船出した2018年10月から「9番」を背負い続けた南野は、初めてエースナンバーの「10番」を託されている。 森保ジャパンで「10番」を背負い続けたMF中島翔哉が、所属するFCポルトで長く出場機会を得られていない状況を受けて選外となった事情もある。ただ、ワールドカップ予選を含めた2019年の国際Aマッチを5試合連続ゴールで締めくくるなど、森保ジャパンで最多となる11ゴールを決めてきた実績を振り返っても、南野の「10番」は決してサプライズではなかった。 「それでも、背番号に対するこだわりというのは特になくて。もちろんいままで日本代表を背負った選手たちがつけてきた番号、ということは理解していますし、注目されるのもわかりますけど、今回は親善試合なので。(10番を)聞かされたときは別に断る理由はありませんでしたけど、だからといって特別なプレッシャーを感じることもないですね。いつも通りプレーできれば、と思っています」 Jリーグが産声をあげた1993年以降だけを振り返っても、ラモス瑠偉から名波浩、中村俊輔、そして古巣セレッソ大阪の先輩でもある香川真司らと、そうそうたる顔ぶれの選手たちに受け継がれてきた日本代表の「10番」の系譜に名前を連ねても、南野からは特別な気負いは感じられない。 「(リバプールで得た経験を)代表に還元するというか、所属チームでも日本代表でも結果を残さなければ、チャンスは確約されるものではないとずっと思ってきました。所属チームで試行錯誤しながら結果を追求しているように、代表でもがむしゃらにプレーしていきたい」 森保一監督はすでに、4バックでアフリカ勢との連戦へ臨むプランを明かしている。カメルーン戦ではおそらく1トップに大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)、左に原口元気(ハノーファー96)、右には堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)か久保建英(ビジャレアル)が配置される[4-2-3-1]のトップ下として、南野は来春に延期されたワールドカップ予選へつながるゴールを求めていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)