藤田譲瑠チマ(C)Taisei Iwamoto

日本代表は8日、11日に行われる2026年ワールドカップ（W杯）アジア最終予選・サウジアラビア代表戦に向けて現地ジェッダで公開練習を実施。練習後、2022年のEAFF E-1サッカー選手権以来の招集となった藤田譲瑠チマが囲み取材に対応し、久々の代表活動への思いを語った。 パリ五輪世代の主軸としてアンダー世代の日本代表を牽引してきた藤田は、ベスト8敗退に終わったパリ五輪でも存在感を発揮。中盤の一角に入り、ボール奪取や華麗なボール捌きでチームを助け、幾度も好プレーを連発した。 敗退後、シント＝トロイデンに戻ってからはスタメン出場を継続。そこからの2ヶ月間の成長としては「人に強く行けるようになったというか、試合中のボール奪取のところも含めて去年に比べたら少しずつは成長していると思う。それこそ、ここに来る直前の試合は本当にそういうところがうまく出せた試合だったので、いいイメージのまま2試合に臨めればいい」と語り、確かな手応えを感じながら代表に戻ってきた。 A代表に関しては2022年のEAFF E-1サッカー選手権以来の招集となる。藤田は「久々と言っても、このチームは初めてなので新たな気持ちでできたら」と素直な思いを口に。加えて、「自分にできることややるべきことは変わらないので、それを全うしてチームのために働けたらいいなと思う。まずはチームが勝つために自分の特徴であればバランスをとるところ、相手の攻撃の芽をつむところは意識的にやりたい」と意気込みを口にした。 また、メンバー発表の会見で森保一監督が藤田に対して8番的なプレーもしてほしいと語っていたことについては、「今のチームでは6番的な立ち位置だけど、時間帯によって8番の仕事をすることも少なくない。トップ下でやれと言われたらわかんないですけど、時間やタイミングで8番になることは全然できる」と自信を覗かせている。 アンダー世代の頃から周りに積極的に指示を出す点でも存在感を示してきた藤田。先輩たちの中に入ったとしても「自分にとって指示を出すことは息をするくらいの感じ。別に意識してなくても出てしまうもの。そこに対する意識はないけど、チームがうまく働けるようにできたらいい」とし、普段通りにプレーすることを掲げていた。 9月のW杯アジア最終予選で好スタートを切った日本。3連勝を目指したサウジアラビア戦は、11日の3:00にキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムでキックオフ予定だ。