「ポーカー」の魅力を知る…最高峰大会WSOP開幕、優勝賞金は驚愕の18億円以上!
JOPTが甲子園なら、WSOPはメジャーリーグ
他の競技の賞金額を見てみると、KEIRINグランプリが1億3000万円、ボートレースSGグランプリが1億1000万円。将棋で最も賞金の高い竜王戦が4400万円、囲碁の棋聖戦は4300万円となっている。競馬のサウジカップの15億5000万円、有馬記念の5億円といった例もあるが、こと“人間”に限ればポーカーの賞金に勝るものはない。 「WSOPはおよそ2カ月にわたって各種トーナメントが行われ、女性限定や65歳以上のシニア限定といったトーナメントもあります。開催会場以外のカジノでも独自のハウストーナメントが開かれ、この期間はラスベガス全体がお祭りのような賑わいをみせます」(寺崎氏) 国内でもジャパン・オープン・ポーカー・ツアー(JOPT)という大会があり、ポーカー愛好者にとってこの大会に出るのは甲子園に出場するようなもの。そしてWSOPはメジャーリーグに挑戦するような感覚だ。
まずは「ポーカー」を知ろう
ただし、素人がいきなり大会に出るのはハードルが高い。まずは、「ポーカー」を知ることから始めたい。 1 ポーカーはどうやってプレーするの? 子どもの頃にやったポーカーといえば、5枚の手札で役の強さを競うもの。これは「ドローポーカー」といって100種類以上あるポーカーゲームのひとつ。現在、最も主流の「テキサスホールデム」は、最初に2枚のカードを配られ、ディーラーがテーブルに配る5枚のコミュニティーカードとの組み合わせで勝敗を決める。コミュニティーカードは最初は3枚(フロップ)、4枚目(ターン)、5枚目(リバー)の順に配られ、その都度、役の強さでチップのベット額を調整していく。 役の強さは、上からロイヤルフラッシュから下のハイカードまで。何の役もできていない「ブタ」のハイカードでも、ブラフ(はったり)で相手を降ろして勝つことも。 2 海外のオンラインカジノは犯罪になるの? 現在は海外で合法的に運営されているオンラインカジノ(ポーカー含む)であっても、日本国内から接続してお金を賭けて参加すると犯罪となる可能性がある。 実際にオンラインカジノを利用して賭博罪(50万円以下の罰金又は科料)で検挙された人数は、昨年だけでも107人。もっとも、国内にオンラインカジノを規制する法律がないため、不起訴になるケースが多い。 3 アミューズメントポーカーはどんなところ? アミューズメントポーカーとは、ポーカーやルーレットといったカジノにあるゲームをお金を賭けずに楽しむ施設のこと。 「本物のカジノのようにチップが増えたとしても、それを現金や景品に換えることはできません。現在、国内には500店舗近いアミューズメントポーカー施設があり、2018年にカジノ法案(IR法)が成立したことで需要はさらに高まっています」(「カジノジャパン」の篠泰樹編集長) 初心者は、アミューズメントポーカーでルールやプレーの所作が学べるそうだ。 4 大阪カジノ(IR)はいつから始まるの? 大阪カジノの開業時期は、当初想定の29年秋~冬ごろからずれ込み、30年秋ごろに遅れる見込み。事業者の初期投資額も約1兆800億円から1兆2700億円に膨らむ予想だ。国内最大3カ所(残り2枠)の事業地をめぐっては、東京都江東区青海や長崎県佐世保市が最有力とみられてきたが、ここにきて沖縄県北谷町も急浮上している。 5 ポーカーを学べるインフルエンサーは? ルールを学びながらポーカーの醍醐味を楽しめるコンテンツは、どんなものを選べばいいか。 「YouTubeのチャンネル登録者数89万人の『世界のヨコサワ』やラスベガス在住のじぇいそるの『じぇいそる』(登録者数9.4万人)などのチャンネルがオススメです。また、アベマで『ABEMA Queen Of Poker』という新番組も始まっています」(篠泰樹編集長) 他にもYouTubeには「しゅんぽーかー」(登録者数20.6万人)、「ポーカーチャンス」(同4.3万人)などの人気チャンネルがある。 手軽に楽しむのならアプリゲームもオススメ。「テキサスホールデム」「ポーカーチェイス」は楽しみながらルールも学べそうだ。