話題ドラマ出演のプロレスラー、“不良”たちにまさかの提案 前科があっても「なれますよ」
「(不良少年が)100人いて100人を更生させることは難しい」
そして、村上はエンセンの心情を察しながら、やはり複雑そうな表情を見せた。 「人間には完璧な人はいないし、どうしても魔の力というか。超えてしまう壁が低いんだと思うんですね。『これぐらいだったら大丈夫だろう』って。でも、その『これぐらい』がすごく人生を引き戻してしまうし、エンセンという男の像が、今までやってきたことが全て崩れてしまうし、全て薄っぺらいものになってしまう。それを本人が今、一番感じていると思いますよ。僕自身、悔しいですよ、見ていて……」 ちなみに昨今、話題になった「ブレイキングダウン(BD)」関連の動画で、エンセンが出場者と絡む場面が公開されたことがあった。 それを見る限り、イキがっているファイターでさえ、エンセンと絡むと単なる悪ガキにしか見えず、圧倒的に辿ってきた修羅場の数が違うことがまざまざと伝わってきたことが再確認できた。 この話を村上に振ると、「あそこに出ているヤツは、元々は『アウトサイダー』に出ているヤツなんですよ」と話し、「僕は『アウトサイダー』の立ち上げの頃から前田さんと一緒にいたんです。(前田日明代表に)『村上、一緒にやってくれないか』って言われて。元々は地下格闘技と言われているものがある中で、(前田代表は)『俺は更生の場としたい』と話していたんですね。若い子は元々持っている力やエネルギーの出し方が分からない。(前田代表から)『本当はみんな素直なんだよ。な、村上、分かるよな?』って言われて、『そうですね』っていう話をしていて」と証言した。 とはいえ、村上いわく、「ただ、100人いて100人を更生させることは難しい」と話しながら、「だけど、そこから1人でも2人でも更生して行ってくれれば、必ずそこには道ができるので、いくつも道ができて、そいつらが引き上げてくれれば、その先には必ず世の中的に受け入れられる人たちがいるような手本と道を作れれば、ああ、俺もそっちに行けるかもしれないって気づける材料になるじゃないですか」との見解を述べる。 そこで村上が多少なりとも心配していたのは、そういった不良たちが大金を手にした際の扱い方だった。