【阪神】カリブの大砲、ラモン・ヘルナンデス、先発候補のジョン・デュプランティエ獲得へ 助っ人補強の大枠固まる
阪神が新外国人として、メキシカン・リーグのモンクローバで今季プレーしたラモン・ヘルナンデス内野手(28)の獲得に乗り出していることが17日、分かった。ドミニカ共和国出身の右打者で身長193センチ、体重102キロを誇る“カリブの怪人”。交渉は最終段階に入っており、身体検査などを経て正式合意に至るとみられる。 球団は、長打力を持ち味とする前ナショナルズ傘下2Aのデルミス・ガルシア内野手(26)の動向にも注視していたとみられるが、最終的に、長打力に加えて強肩を武器とするヘルナンデスに白羽の矢を立てた。メジャー経験はないが、今季はメキシカン・リーグ82試合の出場で打率3割1分3厘、22本塁打、71打点。三塁が主戦場で一塁や左翼も守ることができ、藤川監督が期待する若手の競争相手になり得る存在だ。 また先発候補として、ブルワーズとマイナー契約を結んでいたジョン・デュプランティエ投手(30)と大筋合意したことが同日、分かった。16年ドラフト3巡目でDバックスに指名され、18年には全米プロスペクト(有望株)トップ100に入った経歴の持ち主。21年オフにFAとなってから一度もメジャー昇格はないが、球団は力強い直球と奪三振力を高く評価した。 残留決定のビーズリーとゲラに加え、先発と中継ぎ両にらみの最速158キロ右腕ニック・ネルソン(29、前フィリーズ)とも交渉は最終段階。まだ育成枠での新外国人獲得は検討しているが、助っ人補強の大枠は固まった。 ◆ラモン・ヘルナンデス(Ramon Hernandez)1996年3月2日、ドミニカ共和国生まれ。28歳。2013年にDバックスに入団。19年は同チーム傘下の2Aでプレーしたが、メジャー、3Aの経験はない。2Aは通算98試合に出場し打率2割3分6厘、11本塁打、44打点。22年からメキシカンリーグでプレーした。193センチ、102キロ。右投右打。 ◆ジョン・デュプランティエ(Jon Duplantier)1994年7月11日、米国生まれ。30歳。16年ドラフト3巡目(全体89番目)でDバックス入り。メジャーデビューした19年は15試合に登板(3先発)して1勝1敗、21年は4試合すべて先発して0勝3敗で、その後のメジャー昇格はない。今季はドジャース、メッツ3Aなどでプレー。193センチ、103キロ。右投左打。
報知新聞社