上皇后美智子さまのため、上皇さまが曲目読み上げる姿も 演奏会で
上皇后美智子さまが20日、卒寿となる90歳を迎えた。皇族や旧華族ではない民間から、初の皇太子妃となり65年。上皇さまと共に国内外に足を運び、象徴天皇像を追い求めた歩みを支え続けた。位を退いた今も変わらずに上皇さまと寄り添い、静かに国民を思う日々を過ごしている。 【写真まとめ】上皇后美智子さま、90歳に 上皇さまとの歩み 今年7月13日、横浜市の横浜みなとみらいホールの客席440席ほどの小ホールで開かれた演奏会に、上皇ご夫妻の姿があった。以前よりも目が見えにくくなっている上皇后さまのために、上皇さまが手元のプログラムを読み上げるなど、仲むつまじい様子だった。アマチュア女声合唱団によって演奏されたのは、ご夫妻の結婚60年記念として作られたコーラス曲の「祈りの花束」だ。ご夫妻と親交の厚かった故尾高惇忠さんが作曲した。 上皇后さまの傍らに座った尾高さんの妻、綾子さん(80)は「ほほ笑ましいご様子でした。感じの良い、小さなホールでの演奏会で、上皇后さまからも『良かった』というような感想をいただきました」と振り返った。
朝日新聞社