「キリンウイスキー 陸ハイボール缶」12月10日発売
キリンビールは、「キリンウイスキー 陸ハイボール缶」を12月10日に発売する。数量限定での販売となる。店頭価格は208円(税別)程度になる見込み。 【画像】RTDスピリッツカテゴリー戦略担当 国産洋酒ブランドマネージャーの原田崇氏(左)とRTDスピリッツカテゴリー戦略担当 陸ブランド担当の西夏子氏(右) 同商品は、富士御殿場蒸溜所で生み出されるグレーン原酒とモルト原酒をブレンドした「キリンウイスキー 陸」を使用したハイボールを手軽に味わえるように350ml缶に詰めたもの。陸らしい、ほのかな甘い香りや澄んだ口あたりが楽しめる。アルコール度数は7%。 同社では、冷蔵庫で冷やし、缶でそのまま飲むのがオススメだとしている。 RTDスピリッツカテゴリー戦略担当 国産洋酒ブランドマネージャーの原田崇氏によれば、2024年10月までの国内ウイスキー市場における出荷量は前年比107%と推定されるのに対し、同社の国産ウイスキーは同127%と好調で、中でも普及価格帯の陸は147%となっている。 こうした好調の背景には、日高屋をはじめ、飲食店での取り扱いが約3万5000店まで拡大し、その味わいが広く浸透してきていることが挙げられるとする。 RTDスピリッツカテゴリー戦略担当 陸ブランド担当の西夏子氏は、ウイスキーの飲まれ方としては、炭酸水で割るハイボールの比率が高く、飲食店では56%、家庭でも47%となっており、「ハイボールのブームは定着の兆しが見えている」として、手軽に飲めるハイボール缶を発売することにした背景を説明する。 同氏によれば、2年かかったという今回のハイボール缶の開発にあたっては、味覚設計にこだわり、陸らしい味わいとするため、シンプルに陸と炭酸水だけで作った。その中でもアルコール度数や炭酸感のバランスを追求したという。 同社では、陸で作るハイボールについて、陸:炭酸水=1:5の比率を推奨してきたが、これは氷を入れたグラスで作る場合を想定したもので、今回のハイボール缶についてはそのまま飲むことを想定し、7%というアルコール度数になっているとのこと。 今回は12万ケース(350ml換算)の数量限定での販売となるが、原田氏は「反響を見ながら通年販売を検討していきたい」としている。 同社としてもハイボール缶の市場性については以前から認識していたが、原酒のやりくりが難しく、安定して供給できる体制を整えた上で発売したいと考え、このタイミングの発売になったという。 ウイスキーファンとしては「富士」のハイボール缶の登場にも期待したいところだが、こうした供給体制の問題もあり、原田氏は「時期を見てチャレンジできたら」と述べるにとどまっている。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆