ZIPAIR、ヒューストン就航 25年3月から週4往復
日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離国際線LCC、ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の西田真吾社長は10月10日、成田-ヒューストン線を2025年3月4日に開設すると発表した。米国南部就航は初めてで、週4往復運航する。 【写真】ZIPAIRのフルフラットシート 運航日は火曜と木曜、土曜、日曜で、運航スケジュールはヒューストン行きZG16便が成田を午前10時に出発し、午前6時45分着。成田行きZG15便は午前8時45分にヒューストンを出発して、翌日午後1時50分に到着する。 ZIPAIRの西田真吾社長は「ヒューストンは我々にとって大きな転換点。成田から往復28時間くらいかかり、24時間を超える路線を運航する。中南米のマーケットにもアクセス可能だ」と語った。同社のこれまで運航時間がもっとも長い路線は成田-ロサンゼルス線だった。 機材はボーイング787-8型機で、座席数は2クラス290席。フルフラットシートを採用した「ZIP Full-Flat(ジップ・フルフラット)」が18席、エコノミークラス「Standard(スタンダード)」が272席となる。 成田発の運賃はスタンダードが5万5250円から、フルフラットが18万8500円から。ヒューストン発はスタンダードが425ドルから、フルフラットが1450ドルから。6歳以下の「U6 Standard」は定額で成田発が1万5000円、ヒューストン発が136ドルになる。 ZIPAIRの機材は787-8が現在8機で、2025年度に10機体制となる見込み。今年度は増機予定がなく、2025年度に新造機を2機受領する見通し。今年3月にJALの赤坂祐二社長(現会長)は、長胴型の787-9を導入する可能性を示唆しており、7月のファンボロー航空ショーでは、JALが787-9を最大20機正式発注した。 成田発着の国際線のみ9路線を運航。バンコク(スワンナプーム)、ソウル(仁川)、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、マニラ、バンクーバーへ就航している。
Tadayuki YOSHIKAWA