【大学生活とお金】「スカラシップ」で授業料が半額に ひとり暮らしの家賃は4.5万円、バイトは時給970円
■学生生活 お金のリアル(長野県松本市)
新潟県出身のKさんは、松本大学教育学部のスカラシップ生資格を得て、進学を決めました。親に学費の負担をかけたくないという思いからです。4年生となった現在は、教員採用試験にも無事に合格。ひとり暮らしで、アルバイトをしながらの4年間は、生活費をどのようにやりくりしてきたのでしょうか。 【写真】マヨネーズたっぷり…かなりの頻度で食べている学食のマヨソースカツ丼
小学校の時から教員になることを夢見ていたKさん。学費の面で親になるべく負担をかけないよう、地元の国立大学を目指していましたが、残念ながら不合格に。併願校として受験した松本大学の「教育学部スカラシップ生資格」を得て、両親を少し安心させることができたといいます。 *松本大学の「教育学部スカラシップ生資格」は国立大学と同等の学費が4年間保証される制度で、2017年の学部創設時から実施。例えば年間の授業料80万円は40万円になります。Kさんはスカラシップ生資格試験を受けて合格しましたが、現在は一般選抜など試験の成績と書類審査で大学が優秀と認めた学生最大10人に、スカラシップ生資格を付与する形に変更(2024年1月時点)。 ――小さい頃から教員を目指していたのはどうしてですか。 小学校の時に出会った先生の影響です。当時は一緒にいるだけでも楽しかったのですが、自分が成長するにつれ、その先生があの時、いろいろと考える機会を与えてくれていたんだと気づきました。多くの子どもたちにそんな経験をしてもらいたいと思ったのが教員を志望した理由です。小学校の卒業文集にも書いた覚えがあります。 ――大学での学びはどうですか。 実際に教育現場を見てきた教授が多く、どのような生徒がいて、どのように教えてきたかなど、経験に基づいた授業内容でとても勉強になります。 入学した2020年はコロナ禍で、1年の前期はオンライン授業でした。知り合いもいなくて不安だったため、一度実家に戻りましたが、対面授業が増えた後期からは松本に戻り、ようやく「大学生になれた」という喜びを実感することができました。それからは「試験に合格して教員になる」という同じ目標に向かって一緒に協力し合える仲間ができました。無事、教員採用試験にも合格し、新潟で念願の小学校教員になります。