どん底を味わった巨人・現役ドラフト加入右腕が1回3者連続三振で復調アピール
◆イースタン・リーグ 巨人3―2DeNA(10日・ジャイアンツ球場) 巨人の馬場皐輔投手(28)が、1回3奪三振の快投で復調をアピールした。イースタン・リーグのDeNA戦(G球場)で1点リードの8回に登板し、3番・石上から3者連続三振に仕留めて1点差勝利に貢献。最速149キロをマークし「ふがいない投球が続いていたので、練習の結果を出せるように意識して投げた」と振り返った。 【動画】坂本が「バービー」と呼ぶ馬場 投内連係で息ぴったり 昨年12月の現役ドラフトで阪神から加入したが、開幕2軍となり、4月中旬には2軍で4戦連続失点とどん底を味わった。2軍首脳陣とともに原因を探り、左肩の開きが早くなって打者に球の出どころが見やすくなっていると分析。練習では開きを抑える動きを体に染み込ませてきた。その結果、4月30日の同・西武戦(G球場)からの4登板で4イニングを1失点で8奪三振。「打者の反応が変わり、低めのボール球を振ってくれる。球自体のキレも良くなった」とうなずいた。 21年には44登板と経験豊富な右腕だけに、好調を維持すれば昇格のチャンスは必ず巡ってくる。「月日がたっていくと、負けられない試合がどんどん出てくる。そこに加わって、自分の役割ができる投球を2軍でしっかり準備したい」。新天地で輝くための土台を固めている。(小島 和之)
報知新聞社