【別府競輪(ナイター)FⅠ】「町田太我が褒めてくれた」吉本哲郎がS級復帰初戦で逃げて2着
<7日・別府競輪・初日> 【記者コラム・造田大の「大勝負」】 吉本哲郎(45)=広島・84期=が意地を示した。初日6R、前受けから中団争いをする中部勢と近畿勢を尻目に先行して2着。「いい追加になった。中団、中団と思っていたけど、これは駆けないかんなと。がむしゃらに踏みましたよ。90点だからってなめられていたのでしょう」。今期初戦を上々の形でスタートした。 【競輪】GⅠ第40回全日本選抜競輪出場者【表】 1年ぶりにS級に復帰した45歳は名伯楽としても有名。町田太我(117期)、竹内翼(109期)に、昨年特別昇級を果たした西田優大、黒瀬浩太郎(ともに123期)ら、若手自力型レーサーの師匠でもある。 今回の2着は弟子との特訓の成果が表れたのかもしれない。「2日間だけ太我とアマチュアの吉岡君に混ぜてもらって練習した。吉岡君も太我と変わらないぐらい強い」。今場所直前に脂が乗っているヤング2人ともがいた。「ちぎれなかった。自信になったし、太我も褒めてくれた。弟子に褒められる師匠って何か変だけど」。照れくさそうに笑った。 「どんどん点数を上げていきたい。最終日に特選回りが確定しているのは大きいね」。今回をきっかけにコツコツと点数を上げて、成長を続ける弟子たちとS級での連係を目指す。▼12Rは阿部将大と志田龍星が踏み合えば、山形一気の捲りごろ。吉本が続いて中四国ワンツーへ。6=3―245。 ▼5R(木村幸希) 今開催に唯一いる吉本の弟子。前の松下綾馬は先行基本で近況好調。マーク木村の恵まれも十分。2―56―1356。