2023年に売れたカー用品は何? タイヤやエンジンオイルの前年比が減少するなか、29%も増えたモノとは
販売量が2年連続で前年比割れしたエンジンオイル
■エンジンオイル 2023年のエンジンオイルの【販売量前年比】は、タイヤに続いて6%減と低調で、2年連続で前年を下回る結果となっている。4L缶は6%減で、店頭では5%減、インターネットでは11%減と大きく落ち込んでいる。 2023年のエンジンオイルの【平均価格】は、店頭では4141円と前年から12%上昇、インターネットでは4222円と7%上昇している。 ちなみに、GfKが2023年10月に実施した消費者調査では、エンジンオイル交換経験者1万3036人のうち、「前回の交換から一定の期間が過ぎた」が40%、「前回の交換から一定の距離を走行した」が36%で、定期的なメンテナンスを心掛けている人が多い結果だった。交換の頻度では、半年ごとに交換する人が49%と最も多く、次いで1年ごとに交換する人が18%を占めていたそうだ。
絶好調だったのは、EN規格バッテリー!
■自動車用バッテリー 2023年の自動車用バッテリーの【数量前年比】は2%増と微増。店頭では6%減であったことに対し、インターネットでは19%増の2ケタ成長。アイドリングストップ車向け製品が拡大傾向にあり、【数量構成比】は前年の28%から32%に至った。その反面、標準車・充電制御車向け製品は同66%から62%に縮小した。 【平均価格】は、店頭では1万5279円と前年から9%増、インターネットでは1万1200円と11%増となっている。 自動車用バッテリーのサイズ構成をみると、最も販売の多いB19(軽自動車向け)の数量構成比は29%に縮小。その一方でD26(一般乗用車としては大きめのサイズ)が数量構成比を12%へと拡大させており、【数量前年比】では16%増、特にインターネットでは36%増と著しく伸長。そして、近年は国産車でも採用車種が広がっているEN規格(EUの統一規格)バッテリーは全体で29%増と顕著な伸長が見られた。 カー用品は平均価格で見れば、やはりネット通販の方が安く購入できそうだが、取り付けを自分で行わずに依頼する場合、店舗によって持ち込みNGとなったり、工賃を含めると店頭購入より割高になる可能性もあるため、このあたりを考慮して購入すると良いだろう。
文=KURU KURA編集部