2023年に売れたカー用品は何? タイヤやエンジンオイルの前年比が減少するなか、29%も増えたモノとは
GfK Japanは、全国のカー用品店やインターネットの販売実績データ等を元に、市場規模相当に拡大推計した2023年のタイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向を発表した。 【画像】タイヤの平均価格上昇率がひと目で分かる表はこちら!
タイヤは「冬用」が売れず、全体の足を引っ張る結果に
世界4位の市場調査会社であるGfKグループの日本法人、GfK Japanは、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データ等を元に、2023年に売れたカー用品を市場規模相当に拡大推計し、その結果を2024年1月25日に発表した。今回は、同社が発表した「タイヤ」、「エンジンオイル」、「自動車用バッテリー」の2023年における国内での販売動向を確認していこう。 ※集計対象:タイヤはカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネット。エンジンオイルと自動車用バッテリーはカー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットを対象としている。 ■タイヤ全体・夏タイヤ 2023年のタイヤ全体の【数量前年比】は7%減と低調。夏タイヤ全体が8%減、店頭では7%減、インターネットでは10%減とマイナス成長であった。特に、14インチ以下の軽自動車サイズが店頭では9%減、インターネットでは20%減と大幅に落ち込んでいる。 夏タイヤの【平均価格】は店頭では前年から8%上昇し1万782円、インターネットでは15%上昇し9639円となった。2年連続で価格改定が実施されたこともあり、2021年の平均価格からは店頭で14%、インターネットで26%の上昇となった。 ■冬タイヤ・オールシーズンタイヤ 冬タイヤの2023年9~12月期の【数量前年比】は、全体で10%減で、店頭では14%減、特に関東・甲信越では21%減と前年を大幅に割り込み、インターネットでは5%減となっている。冬タイヤの最盛期である12月は降雪が少なく、25%減と著しく減少したことが影響しているようだ。 冬タイヤの【平均価格】は店頭では1万3123円と前年から7%上昇したことに対し、インターネットではプレミアム製品の構成比が下がったことが一因となり、1万1682円と1%下落している。 オールシーズンタイヤの2023年の【数量前年比】は全体で3%増と、前年に続きわずかに販売を伸ばし、インターネットが9%増と全体をけん引している一方で、店頭では6%減と前年を下回る結果となっている。185/65/15では9%増、175/65/15では8%増など、コンパクトカーが多いサイズで伸長が見られた他、SUVが多い225/55/18では21%増と2ケタも成長している。