「有名人の知人が多い」夫に疑問を抱いた40歳妻が戦慄した”由緒正しき夫”の「本性」
「高齢社の女性用の下着」にひっかかる
夫の出自はある程度本当だとしても、夫は人を騙している可能性があるのではないかと思いました。気になるのは高齢者の女性がはく下着を持っていたことです。夫は50歳で端正な顔立ちをしている。以前、私は75歳の女性の息子から、「母が結婚詐欺に遭っている」という依頼を受けて調査をしたことがありました。その女性のところに出入りしていた男性が、下着などの日常品を買っている様子を撮影したことがあるからです。その男性も、有名人とのツーショット写真を高齢女性に見せて、信頼を得ていました。 まずは、優里さん夫妻がすむ、都心の高級住宅街にある邸宅から調査を開始。ここはかつて遊興施設があった場所で、戦後に開発されています。宮家や藩邸がある由緒正しい土地とは、雰囲気が異なり、少々庶民的な感じさえありました。 外泊が多い金曜日、自宅前で張り込んでいると、夫が出てきました。ガレージを開け、車で移動します。車種はコンパクトで可愛い外国車でした。優里さんから「主人は車で通勤している」と聞いていたので、会社に向かうのかと思いきや、行った先は23区のはずれにある高級住宅街。
慈善事業のパーティへ行った後…
ある一戸建てに手慣れた様子で入り、17時まで過ごしてから、都心の老舗ホテルのパーティルームへ。そこではある慈善事業の看板があり、パーティが行われていました。会場前で張っていると、著名人やセレブリティが何人も入っていきます。会場の中で何が行われているかわかりませんが、夫がその著名人とツーショット写真を撮っていることは想像がつきました。 21時にパーティが終わると、夫は男性3人とともに、六本木に行きます。庶民的な韓国料理店に入ったので、私たちも隣のテーブルを確保。会話を聞くと、学生時代からの友人のようでした。会話が進むにつれて、夫は高収入女性や高齢者と交際しては、お金を引き出していることを赤裸々に話しています。
「結婚したのは金目当て」
夫は優里さんのことを、「結婚したのは金目当て。あいつの爺さんはガチの金持ち。あいつには遺産が入ってくるので、老後のために結婚した」と言います。すると、夫の友人は「だよね~」と軽いノリで“オマエが外国籍のオンナと結婚するとは思わなかった”という意味のことを、差別的かつ侮蔑的な言葉で話しており、憤りを覚えました。 3人の会話から、夫の出自はある程度盛っているものの、本当のようです。友人の男性の一人は、地方にある墓仕舞いを親から相談されていることなどを話していました。彼らはみな、戦後に没落した華族の末裔であることもわかったのです。 夫も「俺は飼い殺しだからさ~」と話していました。夫には優秀な弟がおり、事業全般は弟が移譲されていることがわかります。弟が働かない兄に月30万円の支援をしていることも判明。友人との会話は隠語が多く、わからなかったのですが、夫は20代の時に、友人知人に違法薬物を売り逮捕され、執行猶予付きの判決が下されたこともわかったのです。 友人の一人は「オマエは誰からもカモる、血も涙もない野郎だ」と笑っており、優里さんはその餌食になりかけているとも感じました。