小籔千豊が「コヤソニ」を続ける意味、大人たちに否定された過去「見とけよお前ら、という気持ちで」
──ただ、そういった小籔さんの気づかいもあり『コヤソニ』は回を重ねるごとに充実度が増している気がします。特に家族で楽しめるフェスになったのは大きいですよね。 もともとうちの家族も『コヤソニ』にずっと来ていたんですけど、子どもがウロウロできるくらい大きくなったタイミングで、「じゃあ滑り台でも作ろうか」と置いてみたんです。そうしたらうちの子が、2回くらい滑って「飽きた」となって。そのときの滑り台は本当に簡易なものだったんですね。うちの子がそう感じたということは、よその子もきっと同じはず。だから、どうやったら子どもが楽しめるか改めて練り直しました。 ──心から楽しめるように、と。 で、うちの子がテーマパークへ行ったらピョンピョン飛び跳ねる遊具が好きだったから、お金はかかるんですけど、それを取り入れたんです。そうしたらみんな遊んでくれて。ほかにも、30年くらい前から僕のファンでいてくれる人らとメール交換して、『コヤソニ』が終わったら「忌憚のない意見をください、なんなら悪いところを言って」と。そういう風にして改善箇所を見つけていきました。 ──先ほど「自分にとって『コヤソニ』をやる意味」について話していらっしゃいましたが、その点では、小籔さんが好きなゲーム『フォートナイト』のエリアを2023年からスタートさせましたね。 1回目はお客さんの数が想定より少なくて。最初やったんで、きっとイメージが湧きづらかったはず。でも今回は割と早めに売り切れました。『コヤソニ』が続くかどうかは別として、3年、5年とやっていけばもっと良いエリアになる気がします。 ──小籔さんは、日本の『フォートナイト』の競技人口がもっと増えてほしいと常々おっしゃっていますね。 ゲームってやっぱり、負けたら「おもんないな」となる人が多いし、新しいゲームが発売されるとそっちへ流れたりする。特に『フォートナイト』は小中学生が中心層なので。だから競技人口を広げるのも難しいと思うんです。でも競技人口が減ると、僕が『フォートナイト』をプレイするとき、(ネット対戦の)マッチングがしづらくなるんです。平日夜中とか1時間待っても全然マッチングしなかったりするし。自分がずっと『フォートナイト』をやり続けるために、競技人口を増やす活動をしています。 ──自分がやるためなんですね! そう、お金のためでも、仕事のためでもなく。だから新喜劇内でも、すっちー、川畑(泰史)さんらに「あんたらもやりなはれ」とNintendo Switchを勧めて、宇都宮(まき)、諸見(諸見里大介)、吉田(裕)もそれを知って「そんなにおもろいんですか」となって。みんな台本をやらなあかんのに、『フォートナイト』をやり出したんですよね(笑)。