冷蔵庫が「野菜をみじん切り」をサポート? 三菱冷蔵庫の新しい野菜冷凍機能を体験
ただし、本機能には注意点もあります。ひとつが「常時発動している機能ではない」ということ。「できちゃうV冷凍」を使うには、冷凍済みの野菜を冷凍庫の浅型トレーに置いて「できちゃうV冷凍」ボタンを押す必要があります。
「できちゃうV冷凍」がスタートすると、約20~30分ほどで食材がカチカチに凍り付き、その後1時間半ほど-25℃の風を送風し続けます。このため、野菜を砕きたい場合は料理を始める20分以上前に「できちゃうV冷凍」をスタートさせ、必要な調理は「できちゃうV冷凍」スタートから2時間以内に終わらせる必要があります。
毎回「できちゃうV冷凍」をスタートさせるのは手間にも思えますが、デメリットだけではありません。 通常時はパワーが必要な「-25℃の風」を送風していないので、余計な消費電力がかからないのです。ちなみに、三菱電機によると、1度の「できちゃうV冷凍」(約2時間)に必要な電気代は約1円だそうです。 もうひとつの注意点が「食材は薄いもののほうが砕けやすい」ということ。 たとえば、ニンジンは丸のままでも砕くことは可能だそうですが、厚さがあるほどカチカチになるまでの時間がかかります。また、砕くときにも力が必要です。ちなみに、ジャガイモなどの一部の野菜は「できちゃうV冷凍」には不向きで、三菱では現在12種類の野菜がしっかり砕けることを確認しているそうです。
■新機能を使って実際に調理! 使い勝手はどう? 新機能の発表会場では、実際に「できちゃうV冷凍」で冷凍した野菜を使った調理デモンストレーションも行われました。作った料理は野菜たっぷりのオムレツとポタージュスープの2品。 最初に作った「砕いた冷凍野菜で作るキャベツと鶏ひき肉のオープンオムレツ」は、塩で味付けした卵に、できちゃうV冷凍で大きめに割ったキャベツとタマネギなどの具を入れて焼くだけ。 野菜以外にも荒くカットしたミンチ肉とチーズを入れる工程がありましたが、焼く時間を考えなければ調理自体は5分前後で終わりました。