ピアストリがルクレールの猛追しのぎアゼルバイジャンGP優勝&マクラーレン首位浮上!終盤サインツ&ペレス接触の波乱も…角田裕毅は序盤リタイア|F1
第1スティントのハードで粘り続けた後方スタートのノリスは37/51周目にようやくピットイン。ミディアムにつなぎ、フェルスタッペンの後方7番手でトラックに復帰した。 残り10ラップの42周目に入り、トップのピアストリと2番手ルクレールはDRS圏内の接近戦を続けたまま。3番手ペレスはタイヤを温存しながら、その1秒後方をキープ。4番手サインツもペレスとの差を3秒まで詰めてきた。 トップのピアストリはすぐ後ろのルクレールからあらゆるプレッシャーをかけられながら走行し、それでもノーミスでトップの座を譲らず。残り5周を切ると、ピアストリがペースを上げて2番手との差を広げる。 2番手ルクレールはタイヤを使ってきたこともあり、ピアストリについていけず。3番手ペレス、4番手サインツが迫り、2~4番手が終盤はトレイン状態となった。 49周目のターン1ではノリスがフェルスタッペンをパスし、6番手に浮上。Q1敗退という状況から、ポイントリーダーのフェルスタッペンよりも前へ出ることに成功した。 ここまでクリーンな展開が続いていたが、終盤に波乱が起こる。50/51周目のターン1~2で、ルクレールとペレスがやり合い、この争いにサインツも加わる。ターン2の立ち上がりでサインツとペレスのタイヤが接触し、これで両者はもつれながらウォールへとクラッシュ。2人ともリタイアとなってしまった。
レースはバーチャルセーフティーカーとなり、そのまま51周目のフィニッシュチェッカーを受けることに。ピアストリが今季&キャリア2勝目となった。2位ルクレールはバクーで4年連続PPだったが、4度立て続けに優勝を逸する形になっている。3位ラッセルまでが表彰台となった。 4位ノリスはファステストラップの1ポイントも加えた。5位フェルスタッペン、6位フェルナンド・アロンソ、7位アルボン、8位フランコ・コラピントと、ウィリアムズ勢がW入賞となり、コラピントは初のポイントを手にした。 9位はルイス・ハミルトンで、10位はケビン・マグヌッセンの代役としてスポット参戦したオリヴァー・ベアマンとなった。ベアマンはフェラーリ、ハースと、キャリア初の2レースを異なるチームから参戦し、続けてポイントを手にした史上初のドライバーとなっている。 また、今回ピアストリ&ノリスがポイントを大きく加え、ペレスがリタイアしたこともあり、コンストラクターズランキングはマクラーレンがトップ(476点)に浮上。レッドブルが2位(456点)に転落している。 なお、今回はピットストップ、VSC発動中の審議対象が多数あり、最終結果が入れ替わる可能性も各ポジションで残している。
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