ボルボ、2030年までに「完全EV化」の目標を断念 EV市場の成長鈍化やEUの追加関税が逆風に
(訳注:EX30の生産は中国・河北省の吉利グループの工場で行われていたが、2025年からベルギーのボルボの工場に移る) ■ベンツやGMも目標修正 ボルボだけではない。世界の自動車業界では、2024年に入ってEVシフトの目標修正が相次いでいる。 ドイツのメルセデス・ベンツは、(EUや北アメリカなどの)主力市場における完全EV化の計画を中止し、販売台数に占めるEVとPHVの比率を50%に高める目標の期限を2030年まで先延ばしすると2月に発表した。
7月には、アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラCEOが、「EV市場の成長は鈍化しており、2025年までに北アメリカ市場でEVを100万台販売する目標の達成は困難だ」とメディアのインタビューで発言。EV戦略の軌道修正を示唆した。 同じくアメリカのフォードは8月、次世代のEVピックアップトラックの生産計画を延期するとともに、SUVタイプの新型EVの開発を取りやめ、ハイブリッド車に変更すると発表した。
(財新記者:安麗敏) ※原文の配信は9月5日
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