大阪桐蔭・西谷浩一監督、「もう、これ以上負けたくない」神宮大会、センバツ…「いろんな悔しさ、夏の大会にぶつける」
◇29日 高校野球練習試合 大阪桐蔭7―1創志学園(大阪府大東市・龍間ぐりーんふぃーるど) 東海大相模の監督時代に全国制覇を成し遂げている門馬敬治監督の率いる創志学園(岡山)に、7―1で勝利を収めた大阪桐蔭の西谷浩一監督(54)は「良いチームと(練習試合を)やらせてもらえたので、夏に課題もいっぱい見つかりました」と振り返った。同い年の指導として、切磋琢磨(せっさたくま)する間柄。毎年、6月下旬ごろに対戦して、夏への糧としている。 打線は終盤に突き放した。7回に2点、8回に3点を追加したが、指揮官が反省材料としたのは「前半に取れなかった」ことだ。 目標は日本一。春は2022年のセンバツ大会で優勝しているが、夏は現中日の根尾昂らを擁した18年が最後。6年ぶりの夏の全国制覇へ「良い投手はたくさんいます。打たせまいとしてくる投手を上回るだけの技術を整えていきたい」と選手にレベルアップを求める。 昨夏は大阪大会決勝で履正社に屈した。昨秋の大阪大会は決勝で履正社に勝ち、秋季近畿地区大会も優勝。しかし、明治神宮大会は初戦で関東第一(東京)に敗れ、今春センバツは準々決勝で報徳学園(兵庫)に敗戦。そして今春の大阪大会は準々決勝で大阪学院大高に9回、1―2の逆転負け。悔しさばかりを募らせてきた。 「秋も神宮大会で勝てませんでしたし、センバツも思うようにできなかったですし、大阪の春も力不足なところが出ましたので、もう、これ以上負けたくないという気持ちで強くいますし、その根底は去年の夏、大阪で勝ち抜けませんでしたので、いろんな悔しさを持ってますので、それを夏の大会にぶつけようと思います」 「監督勝利」の甲子園歴代最多となる69勝を挙げ、春4度・夏4度の全国制覇に導いてきた西谷監督。負けず嫌いの一面を隠そうともしなかった。
中日スポーツ