Windows 10サポート終了に備えて今何をすべきか? まずはバージョンが「22H2」か確認必須!
もちろん、Windows 11対応パソコンであれば、早めに無償アップグレードしておいたほうがいいでしょう。Windows11にアップグレードできるかどうかは、Microsoftの「PC正常性チェックアプリ」で確認できます。詳しくはこのあと紹介します。
Windows 11対応パソコンを買い替えるときの注意点は?
今のパソコンを買い替えるべきかどうかの判断は、とりあえずMicrosoftが提供する「PC 正常性チェック」アプリを使ってWindows 11のシステム要件をクリアしているかどうかを確認してからにしましょう。 もし、メモリやストレージ、CPUやTPM2.0などの条件をクリアしているのに、「UEFIセキュアブート」だけが引っかかっているなら、BIOSで「UEFI」を有効にするだけでWindows11にアップグレードできます。
「PC正常性チェックアプリ」で自分のパソコンがWindows 11に非対応だった場合は、新たにWindows 11対応パソコンに買い替えるのがもっとも手っ取り早いでしょう。 となると、古いパソコンは下取りに出したり廃棄することになりますが、2003年10月以降に販売されているメーカー製パソコンなら「PCリサイクル」マークがあるので、古いパソコンは無償で引き取ってもらえます。
古いパソコンを処分して、格安で購入できる中古パソコンに買い替える人も多いと思いますが、Windows 11のシステム条件をクリアできるCPUは、Intelの場合で第8世代以降になります。 最近は、システム要件をクリアできない第7世代以前のパソコンに、無理やりWindows 11をインストールして格安で販売しているケースもよく見られますが、これは予期できない不具合が起きたり、将来アップデートできない可能性もあります。多少高くても、IntelのCPUなら第8世代以降の中古を選んだほうが安心でしょう。
システム要件のチェックを回避してWindows 11を無理やりインストールする方法も!
10年以上前の古いパソコンなら、この際処分する決断もしやすいでしょうが、5~8年前のパソコンだとメモリが4GB以上、ストレージも1286GB以上あったりして普通に使えますよね。そのようなときは、TPM2.0非対応および非対応CPUのパソコンに、Windows 11のシステム要件のチェックを回避して、無理やりWindows 11をインストールすることも可能です。 実は、この方法はMicrosoft自らが“非推奨”として発表したもので、決して違法ではありません。実際に筆者も、システム要件をクリアできていないパソコンをこの方法でWindows 11にしましたが問題なく動作していますし、今のところアップデートもできています。 ただし、この先もアップデートできる保障はありませんし、今後、何らかの不具合が出る可能性も否定できません。これはあくまでも一時的な延命措置と考えたほうがいいでしょう。 システム要件である、TPM2.0非対応および非対応CPUのパソコンにWindows 11をインストールするには、「Rufus」を利用するのが簡単です。手順としては、まずMicrosoft公式サイトの「Windows 11 をダウンロードする」を開いて、「Windows 11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」からISOイメージファイルを入手。 次に、「Rufus」を起動して「デバイス」にUSBメモリを指定して「ブートの種類」にISOファイルを登録したら、「4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM2.0の要件を削除」にチェックを入れればOKです。 Rufusで作成したインストール用USBメモリを古いパソコンに差し込むと、自動的にWindows 11のISOファイルがマウントされますので、あとは画面に従ってWindows 11をインストールすればいいのです。もちろん、この作業は多少のリスクがありますので自己責任で実行してください。 ■Windows 11のシステム要件チェックを回避できるISOインストーラーを作成する手順