松山英樹、一歩後退。3打差4位タイにも「チャンスがある位置」に踏みとどまり最終日メダル争いに挑む【パリ五輪/3日目】
パリ五輪男子ゴルフはムービングデー(第3ラウンド)を迎え松山英樹はスコアを伸ばせず首位に3打差の4位タイに後退した。苦しいラウンドのなかチップインバーディを決めるなど随所に“松山らしさ”を見せてパープレーにまとめ、待望の金メダル圏内に踏みとどまった。 松山英樹1W正面連続写真(撮影/姉崎正)
最終ホールでバーディを奪うと「明日に繋がるいい終わり方」といわれるが、松山の前日の18番はダブルボギー。最悪の終わり方だった。 その影響があったのかどうかはわからないが、この日の前半は出だし直後、難しい2番パー3で池につかまりボギーを喫すると、重苦しい雰囲気のなかノーバーディ、2ボギーで折り返す。 直後の10番ではチップインでこの日の初バーディを奪い12番で6メートルのパットを沈め2つ目のバーディ。15番でも1つスコアを伸ばし波に乗るかに見えたが16番のボギーで振り出し(3バーディ、3ボギー)に戻った。 それでも首位に並ぶ東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレと元世界ランク1位のジョン・ラームに3打差の4位タイ。 「チャンスがある位置で終わることができたので、明日いい一日にできるよう頑張りたい」と言葉少なに語った日本のエース。 じつは松山、追われるより追うほうが得意なタイプ。首位の座を守ろうとすると硬くなり消極的なプレーに陥りがちだが、スコアを伸ばすしかない追う立場なら思い切って攻めていける。 この日、デンマークのホイガードツインズの兄ニコライが62をマークし、リーダーボードを駆け上がり松山と同じ4位タイに浮上したが、3日目に爆発的なスコアをだすと最終日は伸び悩み「こんなはずじゃなかった」という場合も多い。 一歩後退してからの追い上げこそ松山の真骨頂。最終日は8バーディをマークした初日のプレーの再現と行きたい。 もうひとりのチームジャパン・中島啓太は2つスコアを落とし、通算イーブンパー44位タイにとどまっている。 === なお、パリ五輪・ゴルフ、最終日の模様は下記で放送予定。松山英樹の活躍に期待しましょう! HNK・Eテレ 2024年8月4日 午後8時20分~ NHK・総合 2024年8月4日 午後9時00分~ NHK・総合サブ 2024年8月4日 午後10時39分~ NHK総合 2024年8月4日 午後10時45分~ ※2024年8月4日8時30分、放送予定を追記しました。
川野美佳