<製品レビュー>PowerShot N100は2画面撮りもクリエイティブショットも楽しい!
今年に入り、各カメラメーカーが「自分撮り」の製品を相次いで発売しているが、今春、キヤノンより発売されたPowerShot N100も注目株の一つ。最近、価格がこなれてきたこともあり、購買を考えるユーザーもいるだろう。キヤノンさんより実機をお借りできたので、Yahoo! JAPANのイベントや社内報の撮影などに携わる「公式カメラ隊」に所属する隊長の隼田正洋氏、堀江正俊氏、小堀訓(さとる)氏にレビューをしてもらった。
ファーストインプレッション
隼田 お二人にはPowerShot N100をそれぞれ3日ほど使っていただきました。インプレッションはどうでしたか? 堀江 昔、キヤノンのPowerShot Gシリーズを使っていたのですが、ひさびさにコンデジに触りました。レスポンスが早いですよね。電源入れてから起動するまでのタイムラグがなく、機敏でよかったです。ただ、コンデジにしては重いかな。嫁に使わせたんですが「曲線的なデザインで白くて可愛い」と言っていたけど、手に取ると「重い」って言っていました(バッテリー、メモリーカード込みで約289g)。 隼田 まぁ、スマホと比べると重いですよね。 小堀 確かに見た目より重いんですが、明るいレンズ(開放f値1.8)が搭載されているし、メインとサブの2台のカメラが付いていることなどを考えると、納得できる重さのような気がしますよ。 堀江 液晶ディスプレイが(キックスタンドのようになって)三脚の代わりになるんです。煽って撮影する際、カメラ本体を固定できるところがよかったですね。画質は、昔の機種と比べてはるかに綺麗(約1210万画素、最高ISO感度6400)。コンデジって暗いところが弱いので、敢えて夜に撮ってみたんですよ。しかし、光の階調が残っていて潰れていないし、歪みも気にならない。いいです。
自分撮りは想像以上に楽しい
隼田 メインカメラとサブカメラが搭載されているので、サブ画面に自分を入れて撮影ができますよね(デュアルキャプチャー)。どうでしたか? 小堀 作例をみていただけると分かるのですが、子どもの写真を撮ると同時に自分の顔を入れてみました。どちらもいい笑顔が捉えられていて、これはメーカーの思い通りの使い方ですよね。 堀江 ただ、サブ画面に映る自分の姿が鏡写しになるんですよ。これが良し悪しで、鏡写しだから自分の顔をフレームに入れやすいというメリットはあるんですが、自分の姿は鏡のように映ります。ソフトウエアで逆転できるようにできるといいですよね。 小堀 写真を撮るとき、構図を作るとカメラの位置が先に決まります。そしてサブ画面に自分の顔を入れようとすると、カメラに顔を持っていくことになるので、それは難しかったですね。また、サブ画面の入る位置が決まっているので、プリクラみたいにあとから位置を変えられるといいですね。気に入らなかったらサブ画面の部分だけ消せるとか。 堀江 サブカメラが広角でとらえて自動的に撮影者の顔を補足してくれるといいですよね。