アダストリア 、ファッションECを「and ST」へ改名。流通総額1000億円を目指し新経済圏を構築
プロデュース事業とテクノロジー活用
次に、同社取締役CBOに就任した小林千晃氏は、事業やブランドの拡大を支援するプロデュース事業について、クリエイティブ面や販売促進などでの協業を通じて、クライアントの持つ可能性を最大化することを強調。ピーチ・ジョンとの協業では、アンドエスティを通して出店だけにとどまらず、アパレルのプロデュースや、販売促進も強めている。 さらに、取締役CTOに就任した櫻井裕也氏はソリューション事業において、「テクノロジーを活用してアンドエスティを、より魅力的なプラットフォームに進化させることに注力する」と話す。 たとえば、and STポイントの利用範囲を他社の店舗やECでも利用できるようにすることや、ブランドと商品と消費者をマッチングしパーソナライズできるようにする。データ連携や、物流倉庫の連携などのマーケットプレイス機能の提供や、クライアントがアンドエスティにさらに参画しやすくするなど、テクノロジーを活用し、B2C、B2Bともに新たなつながりを創出していくという。 取締役CTO 櫻井裕也氏 今回同社は、「みんなの銀行」との協働による口座決済サービス、ウォレット機能の提供により、ポイントの現金化や還元率の向上を図る。「今後は世の中にないような楽しいアンドエスティ経済圏を作っていきたい」と櫻井氏は話した。 「多様なコンテンツ、サービス、企業、スタッフ、消費者などのコミュニティをアンドエスティでつなぎ、社員を含めたすべての人のファッショントータルプラットフォームになることで、アンドエスティを進化させていくことを目指している」と代表取締役社長の木村治氏は述べた。 代表取締役CEO 木村治氏 取材・文・撮影/坂本凪沙 トップ画像/アダストリア
坂本凪沙