ロベール・バダンテール氏死去 元仏法相、死刑廃止実現
【パリ共同】1981年にフランスで死刑廃止を実現した立役者で、晩年まで長年にわたり国際的な廃止運動に取り組んだ元法相のロベール・バダンテール氏が死去したとフランスメディアが9日伝えた。95歳だった。 マクロン大統領は「現代を代表する人物であり、共和国の良心、フランスの精神だった」とたたえた。 28年、パリのユダヤ人家庭に生まれ、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害で父を亡くした。弁護士になり、担当した被告人が死刑判決を受けギロチンで処刑されるのに立ち会った経験から死刑廃止運動の闘士となった。 ミッテラン政権下で法相に就任。81年、死刑廃止を実現した。