北野遺跡の土器生産に焦点 斎宮歴史博物館で県埋蔵文化財展 三重・明和町
【多気郡】三重県埋蔵文化財センターは7日から、明和町竹川の斎宮歴史博物館特別展示室で第43回県埋蔵文化財展「古代の土器生産」を開く。斎宮があった明和町で古代から続いた土師(はじ)器生産に焦点を当てる。会期は来年1月19日まで。観覧無料。 同町の北野遺跡などの発掘調査から6世紀中ごろから8世紀末まで、台形や三角形に地面を掘った焼成坑で土師器を生産していた実態が分かった。出土資料を時代順に並べ、土器の形や作り方の移り変わりを紹介する。これまで不明だった九世紀初めの焼成坑が見つかった同町の本郷遺跡の資料も出品する。 12月14日午後1時半から、同館講堂で講演会「明和町北野遺跡を中心とした土師器生産について」を開催する。講師は同センター職員の上村安生さん。参加無料。