走行距離が「10万キロ以上」の中古車って実際どうですか?「新車」よりかなり安く買えますが、「トータルコスト」を考えたらやめたほうがいいでしょうか…?
中古車を購入する際は、走行距離がひとつの指標となります。「走行距離10万キロメートル」が一般的な目安とされていますが、中には走行距離10万キロメートルを超えた車でもまだ十分に走ることができるケースもあります。 しかし、走行距離10万キロメートル超えの中古車を購入した場合、修繕など維持をするためにかかる「トータルコスト」も気になる所です。 本記事では「走行距離」の意味から、メンテナンスのポイント、中古車購入後にかかるトータルコストについて解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
走行距離10万キロメートル以上の中古車でもメンテナンスがしっかりしてあれば問題ないと考えられる
走行距離が10万キロメートル以上の車は一般的に「過走行車」と呼ばれ、価格が大きく下がる反面、故障のリスクが高いとされていました。 しかし、現在は車の性能や部品の品質も向上しており、定期的なメンテナンスをしっかりと行っていれば、走行距離が10万キロメートルを超えた車であっても、数年程度は乗ることが可能であると考えられます。
走行距離とは
トヨタ自動車株式会社の「中古車購入ガイド」によると、車の走行距離には、車の完成から現在までの「総走行距離」と、任意の時点から現在までの「区間走行距離」の2種類があります。 ■走行距離の測り方 車の基本装備として、一般的に、運転席前面のパネルに走行距離を測定する「オド(ODO)メーター」「トリップメーター」が搭載されています。 オドメーターは「総走行距離」を、トリップメーターは「区間走行距離」を表し、トリップメーターはドライバーの操作でリセット可能ですが、オドメーターはドライバーが自由に操作することはできません。
走行距離が長い中古車のメンテナンスのポイント
走行距離が長い中古車をメンテナンスする際のポイントは、主に以下の3点です。 ・タイミングベルトの交換 ・ブッシュ類の交換 ・エンジンオイルの交換 タイミングベルトはエンジン部品のひとつで、ブッシュ類とは車のサスペンションなどの関節部分に使用され振動や騒音を抑制するためのゴムなどで作られた部品のことです。どちらも走行距離10万キロメートル程度が交換の目安とされています。 エンジンオイルはエンジン内部のパーツ同士の干渉を和らげる潤滑油の役割を果たし、こちらは日常的なメンテナンスとしてマメに交換するべきとされています。