【どうすればプロテニス選手になれる? 第4回】幼少期に親がするべきこと│後編<SMASH>
さて、ここまで読むとテニス経験者の親でなくては強くなれないと思ってしまうかもしれません。他の例も紹介しましょう。 14歳以下の池田涼子ちゃんの両親はテニス未経験者です。何かスポーツはさせたいと思い、近くにテニススクールがあったので5歳ぐらいから始めました。週1回の遊びのテニスです。しかし、小学生になる頃、そのスクールがなくなり、他のスクールを探さなくてはいけなくなりました。 その時、ジュニアの選手コースもある「たちかわジュニアテニスアカデミー」を選びます。偶然にもその年から、新しく小学校低年齢向けの選手コースができて、テストを受けて合格。そこで週3回テニスをする生活が始まります。 偶然の流れでしっかりとテニスに打ち込む環境が整いました。父親の淳氏は「テニスのことはわからないので、完全にコーチに任せています」と言います。親でなくても子どもを導けるコーチやスクールに出会えると、幼少期から十分にテニスをする時間が作れるというわけです。 池田涼子ちゃんの両親はテニス未経験者。5歳から近くのスクールに通い、小学生から選手コースに入った増田氏も「最近はプレアカデミーというコースがあります。幼稚園から小学校低学年までのコースで、週3回~5回、2時間くらいのレッスンです。今、小さい年代から力を入れているスクールが結構あるので、そういうスクールに早くから入れるのもいいと思います」 ここで重要になってくるのが、スクール選びです。親が未経験者の場合だけではなく、どのスクールに入ってトレーニングするかは、その後の成長に大きく影響します。そして、スクールを選ぶのは親の役目です。次回からは、スクール選びについて紹介していきます。 取材・文●スマッシュ編集部 ※スマッシュ2017年8月号から抜粋・再編集