韓国大統領、狭まる包囲網 令状の容疑者「大統領」と明記 「弾劾」に現実味も…
11日、集まっていたのは喪服姿の人々。手には「香典」と書かれた紙を持ち、次々と白い菊の花を供えていきます。その前には「国民の力」の文字。行われていたのは、与党「国民の力」の“葬式”でした。 先週、野党が提出した弾劾訴追案の採決に与党がほとんど参加しなかったことなど、これまでの対応を糾弾するために集まっていました。 参加者 「先日の弾劾訴追案の採決に参加していない『国民の力』を糾弾し、次回の採決では必ず出席してほしいというメッセージを発信したいと思います」 与党への風当たりは日に日に強まっていて、解党を求める国民請願には、すでに23万人が同意しています。(韓国国会による) ◇ そんな中、最大野党は12日、尹大統領の弾劾訴追案を、再び提出する方針であることがわかりました。
韓国メディアによると、与党はこれまで、尹大統領の早期退陣で事態収拾を目指していました。ただ、与党代表は「弾劾以外、大統領の権限を奪う方法はない」として弾劾案に賛成することを示唆したのです。中には「今度は賛成を投じる」と公言する与党議員も。 与党からあと3人、造反者が出れば弾劾は可決されるという情報もあり、与党議員の動向が注目されます。 これに対し尹大統領は、早期の退陣は受け入れず、仮に弾劾案が可決されても、次の憲法裁判所で徹底的に争う姿勢を示しているといいます。(複数の韓国メディアによる) 野党は弾劾案について、14日午後5時からの採決を目指していて、予断を許さない状況が続きます。 (12月11日放送『news zero』より)