スーパーの女性店員、耳が不自由な常連客から受け取った筆談メモ 「ありがとう」の労いに涙 ネット感動
「ありがとうのメモの写真を今でも時々眺めて励みにしています」
実は女性のご両親も困難を抱えて暮らしていたそうです。「亡くなった私の両親も障がい者で(父は片目義眼、母は人工肛門と人工膀胱の装着者でした)、いつも周囲に気を遣って生活をしていました。もしかしたら障がい者の方に対して、遠慮されて生活されてないかな? とおもんぱかる感覚が他人より鋭かったかもしれません。それだけに本当にうれしかったし、ありがとうのメモの写真を今でも時々眺めて励みにしています」。 年配男性の現在のことは分からないと言いますが、「元気だといいですね」と思いをはせます。このメモ書きは、今も人生において、活力をもらえる大事な存在になっているとのことです。 接客業という職業は、さまざまなタイプの客を相手にする大変さがあり、時にクレームを浴びせられるなど、きついことも少なくないでしょう。それでも、大きなやりがいがあります。 女性は長年の勤務経験で、いくつもの印象的な出来事に巡り合ってきました。「15年ぶりに同じ店に転勤した時に、お客様が私を覚えておられたこと。豪雨災害の時に自社の店舗の周りが被災し、応援に駆け付けた時にお客様から『あんたらは偉い』と喜んでもらえたこと。夜遅く突然折り紙の鶴を折らされたこと(千羽鶴を明日までに折ってくるよう町内会で頼まれたが折り方を忘れ、あのスーパーのサービスカウンターの人なら折ってくれるかも……と思ったらしいです)。とにかく毎日喜怒哀楽さまざまな小さな奇跡にあふれていると思っています」。こう実感を込めます。 明日もまた、元気と勇気をもらえる「小さな奇跡」が起きるといいですね。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム