ハイキングや登山、低山ハイクでの疲労軽減以外にも活躍!トレッキングポールの種類と使い方
トレッキングポールの使用シーン
◆一般登山道での上り下り 最も使われるシーンが、一般登山道での上り下りです。 日帰りの軽い荷物でも勾配によっては脚にかかる負担は大きくなり、一歩前に踏み出すのが億劫になる時もあります。 下山中は、疲労で立っているだけで震えてしまう、などということもあり、その状態で下山すれば足を挫いたり転倒・滑落のリスクが上がります。 こうした負担軽減や事故の予防に、トレッキングポールは活躍します。 基本的にはどのタイプでも対応してくれますが、長期間で長距離を数日移動する場合などは、バランスの良いツイストロックや折りたたみ式が良いです。 ◆足場が不安定な場所 沢の底をはじめとした、足場が上手く見えず不安定場所では、慎重な歩行が求められます。 こうした場面でトレッキングポールは真価を発揮します。 沢の底にポールを突いて足場を確認したり、飛び越えられる程度の幅ならポールを使えば水に浸からず渡渉できたりします。 ◆テント・ツェルト・タープのポールとして 近年、山岳テントの主流は自立式でポールが不要のものになっていますが、非自立式のテントを自立させたり、非常用で使うツェルトなどを使用する場合、ポールの代わりにトレッキングポールを使えることがあります。 筆者は沢で野営するときはタープを使うので、近くに手頃な木々がない場合はトレッキングポールを使うことがあり、とても重宝しています。 ただし、軽量折りたたみ式のトレッキングポールは強度が心配なので使わず、ツイストロックか折りたたみ式を選んでいます。もちろん、これは応急処置的な使用方法なので、強風時などは使用を控えた方が良いです。
トレッキングポールでハイキング・登山を安全快適に
いかがでしたか。縁の下の力持ちとしてハイキング・登山を支えてくれるトレッキングポールがあれば、登山中から下山後の疲労感を軽減し、かつ事故リスクを下げてくれます。 快適安全にフィールドを駆け巡る際、トレッキングポールは心強い相棒になってくれますよ。 北村 一樹さん アウトドアライター 関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。
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