保険ってメリットあるんですか? 病気にならなきゃ損するだけな気がします。
実際の費用
公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、入院時の自己負担費用の平均は19万8000円、1日あたりの自己負担費用は、平均で2万700円という結果でした。 入院日数が長くなるほど自己負担費用が高く、61日以上で平均75万9000円と高額です。さらに逸失収入(事故・病気で得られたはずの収入)についても「あった」と回答した割合は17.4%、逸失収入の平均は30万2000円でした。 自己負担費用と逸失収入をあわせた額の平均は26万8000円、1日あたりの平均額は2万5800円という結果が算出されています。 このように1回の入院で治療の自己負担額に加え、損失収入も合わせて負担する必要があり、万が一の備えとしてお金の備えが必要になります。
保険を使う機会がなければ損するのか
保険金や給付金として支払われるお金は「相互扶助の精神」で活用されています。そのため「支払った保険料の元がとれる」のではなく、今現在「病気やけがになっている人」や「大切な家族を亡くした人」の役に立っているのが保険です。 生命保険では契約した金額が受け取れるため、保険料を1回しか支払っていなくても、万が一のことがあれば契約した金額を家族に残せます。一方、貯金の場合は、ためたお金しか家族に残せません。 このように、予測不可能な万が一の場合に備えるもので「病気をしたら得、何もなかったから損」と簡単に判断はできないといえるでしょう。
保険で万が一のときに備えよう
保険は病気やけがなどトラブルが何も起こらなければお金を受け取る機会はありませんが、トラブルは予測不可能です。特に長期入院など重大なけがや病気になった場合にも助けになりますし、亡くなった場合には多額のお金を家族に残せます。 そのような万が一のためにかけておくのが保険であり、損得では判断できないため、自分の状況に合わせた保険を選ぶようにしましょう。 出典 公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 保障に関する調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部