同系列エンジンのCS90系パーツを流用して かもめカブ90のエンジンチューニングにトライ
3速リターンが4速ロータリーになると、走りが変わるのか!?
旧車に興味を持ち始め、磨き込みメインで初めてセミレストアにチャレンジしたモデルがホンダ「CS90Z」と呼ばれる、前後メッキフェンダーモデルでした。 【画像】OHCエンジン搭載のホンダ「スーパーカブ」C90シリーズ横型エンジンのご先祖様!! CS90エンジン分解の様子を画像で見る(11枚) ダブルシートは、金色モールステッチパイピングが特徴的でした。車体を完全に分解して、パーツ単位、ボルト1本から磨き込み、エンジンもカバー類を外して、点検ついでにバフ仕上げでピカピカに仕上げました。そんなバイクいじりの良縁に結ばれ!? その後40年近く、バイクいじり優先な日々が続いています。
CS90の走りは印象的でした。決して遅くはなく、必要十分な性能を有し、単純にビッグキャブを取り付けただけで、走りの違いを体感できるスポーツバイクでした。そんな当時の思い出からも、同系列の旧横型エンジンを搭載したC90K2デラックス号は、お気に入りモデルでもあります。 3速ミッションのスーパーカブC90かもめ号に初めて試乗した時から「CS90の4速ロータリーミッションに交換してみたいけどね、できないものか!?」などと考えていました。 ちなみにCS90は、ロータリーシフトの4速ミッションが標準仕様になります。兄弟モデルのCL90には、リターンシフトの4速が組み込まれていました。仮に、CS90のロータリーシフトを「リターン化」したくなったときには、CL90用の純正シフトドラム周辺パーツを組み込めば良いと思います。
ちなみに、ぼくは「ロータリー派」です。マニュアルクラッチであろうが無かろうが、チョイスできるのならロータリーシフトを選んでいます。以前に所有していたシャリィ号も、敢えて12ボルト時代のC50系クランクケースを使い、スペシャルパーツ武川製ロータリー5速ミッションを組み込みました。 ダックスやモンキー、ゴリラやシャリー系の6ボルトエンジンは、ミッションの軸受け寸法が異なるため、12ボルト仕様のカブ系ミッションが組み込めません。そんなことから、5速ロータリー仕様にしたいがために、12ボルト仕様のカブ系エンジンをベースに、エンジンチューニングを楽しんでいました。
届いた中古エンジンのコンディション確認から開始
C90K2かもめデラックス号を「4速ロータリーミッション化」したい野望を実現するためには、CS90用エンジンパーツを流用できる!? と考えました。そこで、CS90後期モデル用コンプリートエンジンをネットオークションで落札購入。 初期のCS90はクランクケースが異なりアルミシリンダーを採用するなど、後期モデルと比べるとお値段が高いです。 エンジンが届いた数日後には、エンジン分解を開始しました。まずは届いた現状エンジンのコンディションから確認しようと思います。分解の過程はギャラリー写真とキャプションをご参照ください。
たぐちかつみ