【広島好き】戦力外通告でカープを去る6選手の足跡を振り返る
戸根は2022年12月の現役ドラフトで巨人から移籍したサウスポーで、巨人時代にはルーキーイヤーから2年連続40試合以上に登板するなど、タフなリリーバーとして期待されました。
移籍1年目の昨季は、4月に移籍後初ホールド、同初勝利を記録するなど、24試合に登板して6ホールドポイントをマークしましたが、今季は一軍登板がなく、二軍でも16試合登板で防御率10.43と不振で戦力外となりました。
高校通算39本塁打の打力を買われて、巨人時代には二刀流挑戦した時期もあった個性派でしたが、10年間の通算成績は182試合登板、6勝2敗3セーブ、26ホールド、防御率4.04でした。
今回の戦力外選手で唯一の野手である曽根は、2013年育成ドラフト3位で福岡ソフトバンクに入団。2017年シーズン前に支配下登録されましたが、ホークスでは一軍出場わずか2試合のみで、2018年途中に美間優槻とのトレードでカープに移籍しました。
カープでは移籍直後から代打や代走で起用され、3試合目でプロ初安打、初打点を記録するなど11試合に出場して打率.278、2打点、1盗塁をマークしました。翌年からは代走、守備固めのスーパーサブ的な存在となり、内外野守れるユーティーリティ性でチームに欠かせない選手として活躍しました。
昨季もサヨナラ劇を演出する『神走塁』を見せるなど存在感を発揮していましたが、今季は3月のファームの試合での死球で左尺骨を骨折して出遅れ、一軍出場がないままシーズンを終了。二軍成績は56試合出場で打率.155と振るわず、戦力外通告となりました。
坂田、新家の両投手は、育成入団で支配下登録されることなく戦力外通告となってしまいました。坂田は日本球界では希少なナックルボーラーで、球団が2007年にカープでプレーしたフェルナンデス氏を臨時コーチに招くほど期待されていましたが、一軍でその姿を披露することはできませんでした。
24日に行われる新人選択会議(ドラフト会議)の結果を受けて、第2次の戦力外通告が行われることが予想されます。毎年のことですが、このようなニュースはさびしいものです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸