【広島好き】戦力外通告でカープを去る6選手の足跡を振り返る
クライマックスシリーズ(CS)進出を逃したカープは少し早めのシーズンオフを迎え、選手の去就がニュースになる時期となりました。
シーズン最終戦では野村祐輔の引退セレモニーが行われましたが、このように自らの意思で引退できるのは限られた選手だけです。10月8日には球団から6選手と来季の契約を結ばないことが発表されました。
戦力外通告を受けたのは、支配下選手では岡田明丈、戸根千明の両投手に曽根海成内野手、育成は坂田怜、新家颯、藤井黎來の3投手です。
支配下3人で唯一の生え抜き選手である岡田は、大阪商業大学から15年ドラフト1位入団で、1年目から18試合に登板して4勝3敗、防御率3.02をマークしてCSと日本シリーズでも先発登板。球団の新人投手として日本シリーズに先発したのは、1986年の長冨浩志に次いで史上2人目の快挙でした。
2017年には24試合に登板して12勝をマークするなど、ローテの中心としてチームのリーグ連覇に貢献。18年も26試合登板で8勝を挙げましたが、防御率は5点台と不安定な投球が目立つようになり、19年は一軍でわずか3試合登板と低迷しました。
その後は制球難や右肘の不調に苦しみ、21年秋にトミー・ジョン手術を行って2023年からは育成契約となり、今季の7月30日に支配下復帰を果たしましたが、一軍登板がないまま、今オフの戦力外通告となりました。
岡田と同時期に育成降格となっていた藤井は、大曲工業高校から2017年育成ドラフト2位で入団。プロ3年目の2020年に支配下登録となり、リリーフとして2022年には自己最多となる12試合に登板して、防御率3.86をマークしましたが、昨季は一軍登板がなくオフに育成選手として再契約。
今季は二軍で9試合登板も防御率8.10で支配下復帰はかなわず、戦力外通告となりました。落差のあるフォークが武器の本格派右腕は、名前にちなんで登場曲にエリック・クラプトンのバンドの曲である「いとしのレイラ」を使用していたのが印象的な選手でした。