1ドル「160円」の時期にハワイ旅行に行ったら、帰国後いきなり「143円」に! 損な気持ちになりましたが、“費用差”はどれくらいだったのでしょうか…?
ここ数年で円安が進み、2024年6月には一時1ドル160円、7月には161円を記録しました。しかし8月に入ると1ドル140円台になり、急な円高に驚いたという人もいたのではないでしょうか。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? 三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、2019年から2021年の年間平均は1ドル約108~110円、2022年平均は1ドル約132円、2023年平均は1ドル約141円でした。 また、海外でも物価が上昇しており、以前と同じように海外旅行をしたとしても、必要なお金が数年前の2倍以上になることも珍しくありません。そういった背景から、今は海外旅行は難しいと感じている人も少なくないようです。 しかし「どうしても海外旅行に行きたい」と思い切って1ドル160円のときにハワイ旅行に行ったのに、帰国後いきなり1ドル143円になったとしたら、損をした気分になってしまう人が多いと思います。 本記事では、1ドル160円のときと1ドル143円のときに海外旅行に行く場合、どれだけの金額差になるか試算するとともに、海外旅行に安く行く方法についても解説します。
1ドル143円と160円でどれだけ旅行金額に差が出るか?
筆者が旅行サイトでハワイ旅行のプランを検索(8月に東京発のJAL利用で3泊)すると、大人2人と子ども1人の場合、ホテルと航空券で約110万円かかるという結果が出ました。これをもとに、1ドル160円のときと143円のときで、どれほど差が出るのか考えてみましょう。 110万円は1ドル160円のときは6875ドルですので、上記の旅行は6875ドルかかると仮定します。1ドル160円のときは110万円必要ですが、1ドル143円だと6875ドルは約98万円となります。 このように、家族3人で3泊のハワイ旅行に行く場合、1ドル160円のときと143円のときに行くのでは約12万円の差が生じる計算になります。 また、ハワイにて2000ドルを支払った場合、1ドル160円のときは32万円、143円のときは約29万円と、約3万円の差がありますので、合計15万円程度の差が生じます。 旅行費用が高くなるにつれて、その差額は大きくなり、仮に2万ドル使用した場合は1ドル160円だと320万円、1ドル143円だと286万円となり、36万円の差額となります。