シンガポール・ポストの株価急落-不正疑惑受けCEOら解任
(ブルームバーグ): シンガポール・ポストの株価が23日の取引で急落した。国際的な電子商取引の物流小包事業に関係する疑惑を受け、最高経営責任者(CEO)ら上級幹部が解任された。
シングポストとも呼ばれる同社の株価はシンガポール株式市場で一時9.8%下げ、取引時間中としては2020年3月以来の下落率を記録した。
シングポストは22日の資料で、同社最大級の顧客との契約上の罰則を回避する目的で何人かの従業員が情報操作に関与したとの内部告発を受け、調査を開始したと発表。
この報告は政府の監督当局にも送付された。同社には、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスが出資している。
違反行為により3人の管理職が解雇され、警察にも通報がなされた。また、この問題を巡る対応で「重大な過失」があり、疑惑に関する監査委員会に「重大な虚偽報告」を行ったことが判明し、CEOのビンセント・ファン氏が最高財務責任者(CFO)および国際事業部門CEOと共に解任された。
原題:SingPost Shares Slide After CEO Fired Over Whistleblower Report (抜粋)
--取材協力:Jackie Cai.
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Shiyin Chen