地下鉄でパンク?国内唯一のゴムタイヤ採用 札幌市営地下鉄のナゾ
札幌市営地下鉄南北線で4月22日、走行中の車両のタイヤがパンクし北24条駅と麻生駅の間が終日運転見合わせになりました。 【動画】地下鉄でパンク?国内唯一のゴムタイヤ採用 札幌市営地下鉄のナゾ Weサーチ北海道#69 札幌の地下鉄は国内で唯一、ゴムタイヤを採用しています。 その理由は何なのでしょうか。 地下鉄の歴史から紐解きます。
札幌の地下鉄でパンク…なぜタイヤ?疑問の声も
ホイールがぐにゃりと変形したタイヤ。 これは、札幌の地下鉄車両の車輪です。 4月22日、札幌市営地下鉄南北線は、走行中の車両のタイヤがパンクし、午後2時すぎから北24条駅と麻生駅の間が終日運転見合わせになりました。
およそ3万人が影響を受けました。 (青柳記者)「地下鉄24条駅です。代替バスが運行されていますが、数十メートルの行列ができています」 (地下鉄担当者)「臨時バスご利用のお客様、こちらのほうでお待ちください」 (利用客)「忙しい時に重なってしまったんだなというところで不便に感じています」
なぜタイヤがパンクしたのでしょうか。 麻生駅の南側では、進路を切り替える「ポイント」の更新工事が進んでいて、撤去途中の部品の一部がタイヤに接触し、パンクしたとみられています。 (秋元市長)「帰宅ラッシュ時ということでありますので、市民の皆さんに大変ご迷惑をおかけしました」
全国の地下鉄でゴムタイヤを採用しているのは札幌市だけです。 このニュースをウェブで配信したところ… 「鉄の車輪じゃないの?」「地下鉄がタイヤなの?」「何で札幌はタイヤにしたんだっけ?」と疑問を抱くコメントが相次ぎました。 なぜタイヤなのか、STVはかつてその理由を取材していました。
国内の地下鉄で唯一採用“ゴムタイヤ”
(札幌市交通局 大谷地検修係 阿部裕さん)「こちらが地下鉄では日本唯一となるゴムタイヤになります。鉄輪に比べて粘着性が非常にいいので、鉄輪ではスリップするような場合でも急発進や急減速ができる」 ゴムタイヤは加速や減速をしやすいといったメリットに加え、もう1つ大きな理由がありました。 それは、傾斜に強いという点です。