「あの時なぜ一緒に登校しなかったのか」23年前に最愛の息子を事故で亡くした母 講演で訴えたのは「遺族に寄り添うこと」の大切さ
交通事故の被害者遺族がこのほど、青森市で講演をしました。語ったのは最愛の息子を亡くした時に痛感した「遺族に寄り添った対応の必要性」です。 ▼23年前―「いってらっしゃい」が8歳の次男との最後の会話に…「愛する家族を奪われるとどうなるのか―」交通事故で最愛の息子を亡くした母の『命の授業』 交通事故の被害者遺族で、あおもり被害者支援センターの理事を務める田代祐子さんです。 この日は、青森市の青森南警察署で開かれた被害者の支援ネットワークに出席し、23年前に亡くした最愛の息子のことを話しました。 当時、小学2年生だった次男の尚己くん。階上町の小学校に登校中、横断歩道で車にはねられ亡くなりました。 田代祐子さん 「あの時なぜ一緒に登校しなかったのか、(普段と違う道での登校を)なぜダメだよと言わなかったのかとても悔やんでいます」 尚己くんの遺品が返却されるさい、担当の警察官から処分するかを尋ねられた田代さん。気が動転していたため、処分に同意したことをいまでも悔いていると明かし、遺族に寄り添うことの大切さを伝えました。 田代祐子さん 「支援してくださる方々には、一人一人の声に耳を傾けて目の前にいる被害者をそのまま受けとめて、温かく見守り、途切れることなくずっと支えていただければと切に願っております」 犯罪被害者を支援する条例は現在、20の市町村で制定されていて、青森市でも2025年に施行される予定です。
青森テレビ
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