女性が1億円をだまし取られる巨額詐欺発生! 女性は毎日ATMで”現金をおろし続け”だまし取られた…その手口とは? 絶対に騙されない「気づきのポイント」を分析する(山形)
山形市の70代の女性が現金を騙し取られる特殊詐欺被害があった。 被害額はおよそ1億円。 【写真を見る】女性が1億円をだまし取られる巨額詐欺発生! 女性は毎日ATMで”現金をおろし続け”だまし取られた…その手口とは? 絶対に騙されない「気づきのポイント」を分析する(山形) 女性はなぜこれほど多額の現金をだまし取られたのか。気づくポイントはなかったのか。 考えてみたい。 ■警察を名乗る男の電話 今年9月11日、山形市の70代女性のスマートフォンに050からはじまる番号から電話があった。 電話に出ると警視庁東京中央警察署の刑事「上山(カミヤマ)」を名乗る男からこう言われた。 「山形出身のタカハシ〇〇を捕まえた」※〇〇は名前 「400通の通帳や携帯電話の名義があなたのものでした」 「タカハシはあなたに400万円を渡したと言っています」 電話を切ると、間もなく検察庁の検事「掘口(ホリグチ)」を名乗る男から自宅の固定電話に電話があり・・・ 「あなたがタカハシから400万円を受け取った疑いがあります」 「お札の番号を調べる必要があります」 などと言われる。 さらに、翌日の9月12日以降、毎日カミヤマから朝と夕方に女性に連絡が来るようになったという。 ■たたみかける詐欺師 電話の男らは女性にこう言った。 「あなたは犯罪組織の支援者であり、経済制裁の対象となるため口座を凍結します」 「口座凍結期間は1年から2年で、金融機関での引き出しができなくなります」 「優先調査をすれば口座凍結が1か月で終わります」 「タカハシがあなたに直接400万を渡したと話しているので、口座にあるお金の紙幣番号を調べる必要があります」 そして、こんなことを言い出した。 「毎日お金を下ろして手元で管理してください」 ■そして女性は・・・ 女性はすべてがまったく身に覚えのないことで困惑したというが・・・ カミヤマやホリグチの話し方から本物の警察や検察だと信じ、9月25日以降に毎日、1日の出金限度額分の現金をATMで下ろし続けたという。 そして、手元に保管した。 ■詐欺師が行動に出る 10月11日、ついに詐欺師が具体的な行動に出る。 女性は、ホリグチから手元に現金を家の前に置くよう電話で指示される。女性はこの日まで下ろし続けた現金3000万円を、紙袋に入れて自宅の駐車場出入口の脇に置いた。
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