寒い日でも快適にアウトドアを楽しもう!「モンベルに聞く、防寒ウェアの基礎知識 vol.04」汗冷えしないアンダーウェア
屋外活動において、肌に触れるアンダーウェアは重要なアイテムのひとつ。 ポイントは、暖かさが持続して汗冷えを防いでくれること、フィット感と動きやすさを両立しているもの、そして素材や厚みなどが選ぶポイントになります。 【写真】汗冷えを防ぎ除菌・防臭もするアンダーウェア選びを見る(全3枚) 寒い時期でも登山やスノースポーツなどをすると汗をかきますが、アンダーウェアが保水したまま着続けていると、体温が奪われて体が冷えてしまい、体調不良の原因となってしまいます。 今回は、汗冷えしないアンダーウェアについて、株式会社モンベル広報担当・大塚孝頼氏に、お話をお聞きしました。
キャンプ時のアンダーウェアに最適なアイテムとは
モンベルでは〝ジオライン〟と〝スーパーメリノウール〟という素材を使ったアンダーウェアを展開しています。 運動量が多いアクティビティをするならジオライン、動きの少ないアクティビティならスーパーメリノウールが向いています。キャンプで、焚き火をしたり、じっとした時間のほうが長い場合は、スーパーメリノウールがおすすめ。 ジオラインは、本シリーズのvol.1「レイヤリングの基礎知識」で紹介していますので、そちらをお読みください。 スーパーメリノウールの繊維は、表面は水を弾き、内部は湿気を吸収するという性質を持っているため、汗をかいても冷えを感じにくい。また、湿気をゆっくりと気化させます。そのため、急激な汗冷えを防いでくれます。デッドエア(動かない空気)を多く含むため、暖かさを生み出してくれるのも特徴のひとつ。 また、アンダーウェアは洗っても落ちないほどの頑固な汗のニオイが染み付いてしまうことも多いですが、メリノウールは汚れにくく防臭効果にも優れているので汗をかいても安心です。
アンダーウェアの気になるニオイ対策とは
「私は弊社のアンダーウェアを着て、3泊4日程度の縦走登山に行くんですけど、その間はお風呂にも入れないんです。そのため、アンダーは着用したままですが、ニオイもあまり気にならないですし、不快に感じた事は少ないですね」と大塚さん。 もちろん汗をかいたままの状態で2~3日放置してしまうと、菌が繁殖するのでやらないほうがよいとのこと。 また、洗濯のすすぎが甘いと繊維と繊維の間にゴミが残り、雑菌が繁殖するので、洗ってきっちりとすすぐことが大事だと大塚さんは言います。 モンベルでは、防水透湿性素材やはっ水加工を施したウエアやギアなどの繊維製品の洗濯に適したアウトドア用の洗剤「O.D.メンテナンス マルチクリーナー」を販売しています。汗や皮脂などの汚れをしっかり落とし、高機能素材の性能を長持ちさせてくれます。 アンダーウェアはもっとも肌に近い衣類なので、着心地の良いものを選んで快適なアウトドアライフをお送りください。
やまだともこ