90歳の田原総一朗さん、100歳で死去したカーター元大統領へ私見 「右から左までさまざまな政党に…」
ジャーナリストジャーナリスト田原総一朗さん(90)が31日、死去が報じられた米国のジミー・カーター元大統領について、私見をつづった。 共同通信によると、カーター氏が29日、南部ジョージア州で死去した。100歳。歴代米大統領経験者で最高齢だった。 共和党のニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件による政治不信がくすぶる中、1976年大統領選で、現職だった共和党のフォード大統領を破り当選した。 だが、不況に陥った米国経済を立て直せず、イラン革命に伴う79年の在イラン米大使館人質事件で救出作戦に失敗。指導力を批判され、80年大統領選で共和党のレーガン氏に敗北して1期4年で退いた。引退後も人権外交を展開し、2002年にはノーベル平和賞を受賞した。 田原さんはこの訃報のネット記事を引用した上で、「カーター氏はデモクラシーを発展させ、右から左までさまざまな政党に発言させようとした」と振り返った。続けて「その結果、結論が出ず国民の中でいら立ちが高まり、次のレーガンが結論を早く出すために保守の右を支持して拡大させた。当時の世界…」と、現代の政治にも通じる民主主義の難しさを、余韻を残すような形で記した。
中日スポーツ