俳優・和田正人さんが語る箱根駅伝 日大時代に2度9区を疾走「月並みだけど青春でした」汗をかき、涙を流した日々
和田さんが伝えたい箱根駅伝の魅力とメッセージ
――改めて、和田さんとって箱根駅伝の魅力とは。 和田 月並みですが、『青春』でしたね。青春に必要な要素って、汗と涙。本当に汗をかいいたし、本当に涙を流した。そこに友情もある。時間も限られている。青春のすべての条件を満たしているんです。 心の底から喜んだし、悔しがった。あんなに興奮した。芸能生活20年で、もちろんお仕事にも一生懸命向き合っています。それでも、あれを超える感情って未だにありません。きっとこれからもないと思います。 ――人生がもう一度あったら、どう関わりたいですか。 和田 次は1区を走ってみたいですね。今の僕なら「前半区間に置いたほうが良さを生かせます!」って監督に言い切っていたと思います(笑)、。 指導者にもなってみたいですね。野中先生は僕を後継者に、という思いを持ってくれていたと思うんです。 ――最後に100回記念大会を走る選手たちへメッセージをお願いします。 和田 100回の歴史を積み重ねてきたわけですから、それにふさわしい大会になってくれたらいいなと思います。仕事柄、大会を一つの大会として捉えた時に、おもしろい駅伝を見たい。そのためには、勝ち負けだけではなくて、チームごとに奇跡的なドラマ、人間ドラマが起きる。それこそ学生スポーツのおもしろさだと思います。 そのドラマが200kmの中にちりばめられて、最高のフィナーレを迎える。100回大会を走れるのは230人だけ。全力で楽しんでください。社会に出た時に自信になるし、アドバンテージになります。「一生自慢できるぜ」って伝えたいです。 ◎わだ・まさと/1979年8月25日生まれ。高知県出身。全国高校駅伝2度出場。日大では箱根駅伝に2、4年時に9区を走った。NECの廃部が決まったことで俳優を目指し、04年に芸能界入り。ドラマ、映画、舞台で活躍している。2018年から箱根駅伝のNHKラジオ放送でゲスト解説を務める。12月30日(土)夜6時から日本テレビ系で放送の「箱根駅伝 伝説のシーン表と裏 3時間SP」にも出演する。
向永拓史/月陸編集部