ファームで打率.211も大化けの予感 他球団が熱視線送る「左の長距離砲」は
日本で飛躍したブラゼル
ブラゼルは左の長距離砲としてマイナーで活躍していたが、メジャー通算1本塁打と目立った活躍ができず、2008年に西武に入団。打率.234、27本塁打、87打点をマークした。同年限りで退団し、09年のシーズン途中に阪神に入団すると、打撃改造が大きな転機になる。極端なプルヒッターだったが、当時の和田豊打撃コーチ(現二軍監督)の助言で逆方向にも本塁打を放つようになると、大輪の花を咲かせた。10年は打率.296、47本塁打、117打点をマーク。打撃タイトル獲得はならなかったが、助っ人外国人で1986年に記録したバース以来24年ぶりに40本塁打を記録した。その後はロッテでもプレーし、来日通算133本塁打をマーク。牛丼が大好物で、ロッテ時代は「ブラゼルパワースタミナ牛丼」が発売された。 DeNAは今年来日初の首位打者を獲得したオースティンが守る。主に一塁を守るフォードが来季の戦力構想に入るか微妙な状況だ。ただ、他球団を見渡すと、一塁のレギュラーを固定できていないチームが少なくない。パ・リーグは指名打者制度のため起用法の幅が増える。DeNAを退団することになれば、日本野球に適応できる能力が高いと判断して獲得に乗り出す球団があるかもしれない。 10月12日からCSファーストステージが開催される。3位のDeNAは阪神戦(甲子園)で下克上を狙う。フォードはファーム日本選手権のアピールが実り、メンバー入りできるか。 写真=BBM
週刊ベースボール