須崎優衣に勝利も計量失敗で失格のビネシュは「失望している」試合での水分補給で増加 髪切り、血抜きで壮絶減量も100g超過…そのまま入院 印報道
「パリ五輪・レスリング女子50キロ級」(7日、シャンドマルス・アリーナ) 6日の1回戦で須崎優衣に逆転勝ちし、決勝まで進んでいたインドのビネシュが2日目の計量に失敗し、失格処分となった。大会組織委員会が正式に発表した。 【写真】頭を抱え込み悲嘆に沈む須崎優衣 まさかの初戦敗退 インド五輪委員会は失格を受けて声明を発表。「チームは懸命に努力したが、彼女の体重は今朝50キロを数グラム超えてしまった」と発表した。インドメディア「NDTV」はビネシュの計量オーバーが100グラムだったことなどを報じた。1日目の計量はクリアしていたビネシュだが、試合後すぐにトレーニングし、食事を取らなかったにも関わらず、1キロ増加していたという。インド選手団のドクターによると、初日に3度試合のあったビネシュは脱水症状を防ぐために一定の水分を補給したという。長時間サウナに入り、髪を切り、採血で血を抜くという壮絶な減量方法を試みたが、50キロ以下に落とすことはできず、計量失敗。そのまま入院した。点滴処置を受け、現在は回復している。ビネシュは失格という結果に「失望している」と話しているという。 これにより準決勝でビネシュに敗れたキューバのグスマンが繰り上がりで決勝進出を果たし、敗者復活戦とされていた須崎とオクサナ(ウクライナ)が3位決定戦となることが決まった。 6日の本戦1回戦でインドのビネシュに残り10秒から2ポイントを奪われ逆転で敗れた須崎。涙を流し、「今の私は五輪王者の器じゃ無かった」と涙していた。