ラリージャパン「優勝目指す」勝田貴元 “人生初”の経験も…逆転優勝へ向け最終戦に
■ラリー人生初の欠場…復帰後の試合で託された「運命」
ラリー人生、はじめての欠場。そんな時に支えてくれたのが、仲間たちでした。 勝田選手 「チームと話す機会があった。チームメイトのカッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジェもそうだし、エルフィン・エバンスも、全員が電話をくれて、色々な話もした。チーム全体を統括して見ているトム・ファウラーとは何時間もしゃべって。すごく前から気にかけてくれていた」 チームのマシンを整備・調整する技術のトップ、トム・ファウラー。勝田選手の走りをデビュー当時から常に見て来た人物です。 ヒロドキャスター 「どんな意見だったんですか?」 勝田選手 「チャンスが来る前にミスして居なくなってしまう。優勝しにいってくれという期待よりも、上手く経験を積み重ねて、『チャンスをものにしてほしい』って。多少タイムが伸びなくても、焦らずに地に足つけて進めば、どこかでチャンスが来る。ドライバーの目線じゃない目線を教えてもらった時、納得することもたくさんあった。違ったアプローチを本当に、本当に心から試していかないと。それを初めて試したのがセントラルヨーロッパラリーだった」 チームの年間優勝争いが佳境を迎えた第12戦「セントラルヨーロッパ」。トヨタはチームのタイトル争いでヒョンデに次ぐ2位。逆転を目指す中、レジェンドのオジェが痛恨のリタイア。チームの年間優勝を逃しかねない大ピンチ。運命を託されたのは、この大会で復帰の勝田選手でした。 仲間たちのアドバイスを胸に、焦らず、冷静に、攻めるべき所で攻める。最終ステージは、全ドライバーの中で一番のタイムを叩き出しての復活。1位のヒョンデとのポイントも15ポイント差にまで縮め、チームを救った勝田選手。最終戦のラリージャパン、チームの逆転優勝へ向け、望みをつなぎました。 ヒロドキャスター 「いよいよラリージャパンが控えていますが?」 勝田選手 「焦らずに地に足をつけて、ラリーを組み立てられれば、結果がついてくると思っています。全力を尽くして優勝を目指していきたい」
テレビ朝日