オリックスは未だゼロ。セ・パ、ホームラン格差のなぜ?
確かにセ、パの本塁打ランキングを見ると、セが、巨人の新外国人で4番に座っているギャレット(34)、中日の新外国人ビシエド(27)、阪神のゴメス(31)、トリプルスリーの山田哲人(23)が4本で並び、続いて横浜DeNAの筒香嘉智(24)が3本で続く。 各チームの打つべき人が顔を出しているのに比べて、パは、少々異常だ。昨年6本塁打、通算でも15本というロッテの鈴木大地(26)が3本でまさかのトップ。ちなみにこの人は開幕3試合で本塁打が一本も出ていなかったパの第1号本塁打選手。「僕は本塁打を打つ選手じゃない。自分を見失わないようにしたい」という人が、本塁打ランキング1位なのは異常だ。 2位につけているのが、打者として覚醒したムードのある日ハムの“二刀流”大谷翔平(21)と、日ハムの2年目、レアード(28)。以下、1本で、西武・中村剛也(32)、ソフトバンクの内川聖一(33)、柳田悠岐(27)ら16人が並ぶ。 また防御率を見ていると、セは平均3.87、パは3.72でそこまで大きな差はなく、とりわけセの投手がだらしない、というわけでもない。 ただ、前述の池田さんは、ソフトバンクの柳田、松田宣浩(32)らに関しては、明らかに他球団からの対策の跡が見受けられると言う。 「どのチームも打倒・ソフトバンクで目の色を変えてくるのはわかっていたが、去年に比べて配球がガラっと変わっている。特に柳田には、走者のあるなしにかかわらず、ストライクゾーンで勝負する気がない。柳田の四球15個(7日、現在)は、驚くような数字。ボールの見極め、いかに我慢するかを問われるが、そういう状況で一発で仕留めて本塁打を量産することは難しい。ただ今後も打つべき人の状態も上がってくるだろうし、交流戦に入れば、またセ、パで大きな格差が生まれ、一気に本塁打数も追いつくことになるのかもしれない」 オリックスの1号はいつ誰が打つのかを含めて、セ、パの本塁打格差の行方にも注目してみたい。